ナリコマの取り組み

関わる全ての人を幸せにする
365日のお食事作り

商品企画部
商品開発課 佐野優子/献立課 出井友梨

商品企画

多様化するニーズに応える商品&献立作り よりよいお食事を提供するために

佐野:商品企画部には商品開発課と献立課があり、私が所属する商品開発課は、ナリコマの献立に登場する商品の新規開発や改善・改良を行う部署です。新規開発が2割、既存商品をよりよく改善する業務が8割といった割合です。どの商品も大量調理が前提のため、セントラルキッチンと連携しながら進めていきます。
普通食を作ったら、ミキサー食やゼリー食、ソフト食といった介護食も横並びで開発していきます。摂食・嚥下機能が低下された高齢者さまにも安全に召し上がっていただけるよう、硬さやとろみなどの”物性”を調整する必要があります。しかし、介護食に関する基準はさまざまなものがあり、示される数値にも違いがあります。また、どの基準を採用するかもお客さまによって異なります。お客さまが増え、提供する施設が広がっている現在、多様化する要望にいかにお応えするか。365日安心・安全に、美味しく味わっていただけるお食事を提供するために、課題に取り組んでいます。

出井:献立課は商品開発課が作った商品を組み合わせながら、お食事の献立を作るのが主な業務です。栄養のバランスはもちろん、楽しんでいただけるお食事を意識し、色目のバランス、季節感なども大切に、献立を組み立てています。

上:佐野優子(商品企画部 商品開発課)下:出井友梨(商品企画部 献立課)

ナリコマらしさは「妥協しない姿勢」 お食事に込められたこだわりと想い

佐野:既存商品をよりよく改善するために、お客さまへのアンケートや運営アドバイザーによるヒアリングを実施しています。お客さまの声を参考に課題解決に取り組みますが、なかなか簡単には進みません。特に介護食の開発で難しいのは、いかに“普通食と同じお食事を食べている”と感じ、どれだけ食材本来の風味を感じていただける商品にするか。介護食は安全であることが前提ですが、毎日楽しみに思っていただける「美味しい介護食」であることが、ナリコマのポリシーですから、毎日が試行錯誤の連続です。

出井:献立作成で特に気を遣うのは、いかにお食事に関わる方々の負担を少なくするかという点です。お食事を食べられる方やセントラルキッチンの製造スタッフに無理のない献立であることはもちろん、施設の厨房スタッフの方々への配慮も重要です。施設厨房で極端に手間が多くならないよう、お食事のパック数や加熱・カットが必要なメニュー数を調整。お食事に関わるあらゆる人に満足してもらえる献立作りを目指しています。

佐野:365日のお食事を4形態で作る“多品種大量調理”の製法を駆使し、高品質かつ安定したお食事をお届けしたい。そして、お食事を食べられる方にご満足いただき、施設の厨房スタッフの方々に手軽に扱っていただけるよう、細部にまでこだわりながらお食事を提供しています。一つひとつの商品や献立には、これまで培ってきたノウハウが詰まっています。妥協せず追求する姿勢は、ナリコマの強さだと思います。

美味しい幸せを全国へ届ける 使命感を持って日本一の介護食へ

佐野:ナリコマの事業はどんどん広がっています。その広がりに対応できるようにしたい。セントラルキッチンでの多品種大量調理でも、高品質のお食事を最低限の負荷で、安定して製造・提供し続ける仕組みを作る。それが今後の目標です。

出井:今後の目標は、各地の入居者様がそれぞれの家で食べておられた献立に近づけること。エリアが広がっていく今後、地域ごとにオリジナル献立を作って、郷土の味も楽しんでもらうアイデアも考えています。

佐野:ナリコマならではの“全食形態横並びの献立”で、どんな食形態であっても、満足いただけるお食事を提供したいと思っています。介護食を召し上がる方は、介護食が毎日のお食事です。そのため、この方々にとってナリコマの介護食は、欠かすことのできないものです。介護食といえばナリコマ。味もバリエーションも負けない自負があります。これからも使命感を持ちながら、日本一の介護食を目指して開発していきたいと思います。

プロフィール

商品企画部 商品開発課 佐野優子(写真左)
2014年入社。1年目はさまざまな部署での研修を受け、2年目から正式に商品開発課に配属され現在5年目。新規商品の開発をはじめ、既存商品の品質安定・向上など、商品の開発や改善・改良に取り組む。

商品企画部 献立課 出井友梨(写真右)
2014年入社。1年目はさまざまな部署での研修を受け、2年目から正式に献立課の一員に。2017年からはナリコマのメイン商品である「すこやか献立」の献立作りに携わる。

※ 所属は取材当時のものです。

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