ナリコマの取り組み

「届ける」という責任
想いを繋ぐ物流構築

物流管理部 早川佳宏

物流構築

全国のお客さまへ最高の状態で届けるために 自社便と提携便を駆使した物流構築

ナリコマのお客さまは、現在約1700施設。大阪・中部・関東・広島にあるセントラルキッチンから、毎日お客さまのもとへお食事をお届けしています。輸送は全て、前日に製造したものを翌日に届ける「D1輸送」。自社便も稼働していますが、それだけではD1輸送で全てのお客さまへお届けすることは困難です。そこで必要になるのが、各地の物流会社との業務提携。自社便と提携便を組み合わせながら、物流網を構築するのが私の仕事です。
一言に業務提携といっても、契約を結ぶまでには多くの条件を満たす必要があります。食品を保管する冷蔵倉庫を持つこと、セントラルキッチンへの輸送網があること、コストが見合うこと…など。これらの条件をクリアする物流会社を見つけ、交渉し、契約に至るまでには多くの時間と手間が必要で、約1年かかったこともあります。しかし、決して手は抜けません。お食事を最高の状態でお客さまのもとへお届けするための重要な業務です。

一切妥協しない徹底した管理体制 ナリコマ・クオリティの「輸送品質」

輸送中の品質管理も徹底しており、これは提携業者も例外ではありません。まずは「温度」。温度はセントラルキッチン内での保管温度と、トラックや保管倉庫の温度が同じであることが理想です。しかし、提携先によってはナリコマの商品のみを運ぶのではなく、他社の商品と一緒に輸送・保管する場合もあります。この場合、私たちの温度基準に合わせることが難しくなります。品質を維持できる温度帯はどこか?他部署と連携して検証し、保管温度を設定していきます。
見落とせないポイントとして「臭い」もあります。臭いの強い商品と一緒に保管すると、お食事に臭いが移ってしまいます。契約時に確認している項目ですが、提携業者の取り扱い商品が変わることもあるため、定期的に監査に赴くなど、契約後のチェックも欠かせません。
その他に厳守している事項として、提携業者による輸送は、直接契約している一次委託先までとしています。これは、緊急性の高いトラブルが起こった際、二次委託先だとレスポンスが遅くなり、課題が問題化するリスクがあるためです。遠隔地の場合は二次委託も承認していますが、その場合は二次委託業者に対しても直接指導を行っています。輸送業務は、ナリコマの想いが詰まったお食事を届ける最後の役割です。お客さまはもちろん、関わるスタッフのためにも、徹底した品質管理が大切だと思っています。

温度管理を徹底、コールドチェーン

「必ず届ける」重い責任を胸に ナリコマとお客さまを繋いでいく

輸送業務には、セントラルキッチンからセントラルキッチンへ食材を運ぶ業務もあります。この食材が届かないと、お食事を作ることができません。どんなことがあろうと、お届けする。台風や雪、災害などがあっても、情報を集めて迂回路を指示するなど、24時間体制で稼働しています。これは、お食事を待つお客さまへお届けする輸送業務も全く同じ。「届ける」ということは、何としてでも果たすべき責任なのです。
そして、もう一つ大切な役割があります。お届けするスタッフは、365日お客さまと接しているため、現場の生の声を聞き、その声を社内へフィードバックすることができる。ナリコマの想いを届け、お客さまの声を持ち帰る、メッセンジャーともいえる仕事だと感じています。「いい商品を、いい車で、いい温度で、いい人で届ける」これがナリコマ物流管理部のポリシーです。全国制覇へ向けて成長している今、ナリコマブランドを安全に供給し、安心して召し上がっていただくためにも、より質の高い物流網の構築に励みたいと思います。

プロフィール

入社11年目。2009年に配送ドライバーとして入社後、名古屋配送センターや関東地域の配送業務、中部工場、関東工場などの立ち上げに参加。現在は全拠点の輸送業務を統括する物流管理部で、物流網の構築に携わる。
※ 所属は取材当時のものです。

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