ナリコマの取り組み

信頼を守る社長検食
思いやりをカタチに

代表取締役 竹内 美夫

社長検食

美味しさを追求する揺るがぬ思い ナリコマの「味の道しるべ」

ナリコマでは、月曜から土曜までの毎朝、社長による検食を行っています。翌日に施設で出されるお食事を、社長自ら実食し、味の良し悪しから、見た目の部分まで細かくチェックするものです。日頃、満足いただけるお食事を提供していても、一食でも美味しくなければ、その信頼を失ってしまいます。
毎日欠かすことなく確認し、常に味のクオリティを保つ。社長検食はナリコマの「味の道しるべ」です。お客さまに「ナリコマさんはいつも美味しいね」と喜んでいただくために、欠かすことはできません。

[概要]
・参加者:社長、大阪セントラルキッチン工場長、開発室・献立課4名
・場所:社長室にて 通常1日30~60分(10:45~11:15)
・内容:翌日に出される、普通食の朝昼夜食の3セット+ミキサー食の朝昼夜3セットを検食します。

実際に施設で使用される食器へ盛り付け、どんな見た目になるのかを資料も見ながら確認。そして、1品ずつ味わいながら、気になる点や改善ポイントをチェックします。材料原価や調味料を書いた資料も見ながら、細かく確認していきます。同席した社員からの感想や改善点も含め、1回の検食で出てくる改善点は10個以上。施設様からのアンケートなどと共にまとめられ、今後の改善へ反映されていきます。

ある日の社長検食2019年2月20日

チェックポイント①「見た目」
[社長の意見] アスパラの長さがワンパターンかな。倍の長さになってたり、見た目のバリエーションがあってもいいね。
チェックポイント②「素材の味」
[社長の意見] 野菜餡の野菜は柔らかいけど、もう少し野菜の存在感が出せるとさらによくなると思う。ゴマ和えのゴマの香りがもっと前に出てくるといいね。ゴマの香りがあると食べた時の満足度が高まる。産地を変えるだけじゃなく、香り出せる製造方法も考えてみてください。
(ミキサー食のホッケを食べて)これにはレモンはかかってる?普通食と比べたら香りが弱いね。厨房で盛り付けてから、お口に入るまでに時間がある。素材の繊細な風味を残しつつ、レモンの香りを残すにはどうしたらいいかな?
チェックポイント③「食べ飽きない頻度」
[社長の意見] ホッケはどれくらいの頻度でお出ししてるの?(社員から「月1回くらいです」と返答を受けて)そうだね、それくらいの頻度なら飽きなくていいね。
◎この日のまとめ

セントラルキッチンや厨房で加熱するから、風味を残すのは難しいよね。でもナリコマならできる!長年の積み重ねてきたノウハウがあるから。一つずつ改善項目を積み上げながら良くしていきたいですね。それではみなさん、ありがとうございました。

検食への想い

事業を通じて、おじいさん、おばあさんの幸せの為に役立っていると思うと、今は亡き祖父母に受けたご恩に報いられる様に感じています。皆さんにもご自身の祖父母に可愛がってもらった記憶のある方も多いのではないでしょうか。特に現代の年代80・90代の方には戦争の貧しい時代に苦労し生きてこられ、子や孫の為に頑張って来られたと思います。「ありがとうございました。」という気持ちで検食をしています。それと、いつも思う事は、食事作りに従事されている方々や介護にあたられる方々のご苦労を思い、少しでも負担が軽くなる様に、ゆとりや夢や希望を持ってお仕事にあたってもらえる為に出来る事はないかなと検食スタッフ一同が、一緒になって意見を交しながら進めています。食材の持っている素材の美味しさが感じてもらえる様に、家庭で食べている様なやさしい味、濃い調味料ではなく、おだしを利かせた風味や香りを活かして 、楽しめる食事にしたい。外出もままならない施設のご老人に、四季の移ろいを感じてもらえる、家庭のぬくもりを感じてもらえる様に、色どりやバランスをチェックしています。ご老人が、自分が大切に思われているんだと感じてもらいたいものです。

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