ナリコマの取り組み

目標は「全体最適」
最大の効果を生む仕組みを

システム部 橋本好史

システム開発

献立・発注システムは ナリコマの心臓部

システム部の主な業務の一つに、お客さまが毎日のお食事をオーダーする「献立・発注システム」の開発・運用があります。このシステムは、24時間365日止まることの許されない、言わば「ナリコマの心臓部」。大きな責任を感じながら日々の仕事に取り組んでいます。
2017年5月には、私がプロジェクトマネージャーとして陣頭指揮をとり、献立・発注システムの大規模改修を行いました。社内の調整はもちろん、社外SE(システムエンジニア)との交渉などに奔走。しかし、システムの切り替え予定期日が間近に迫る中、完成度は高まったものの、まだベストとは言えない状態でした。期日を優先し、稼働させながら修正を加えていく選択肢もありましたが、それでは、お客さまにご迷惑をかけてしまう可能性が捨てきれません。万が一を想定し、悩みましたがスケジュールの延期を決断しました。再度、関係各所へ説得・調整に回り、2ヶ月遅れましたが、当初の懸念を払拭し、最適な状態で公開することができました。
このようなシステム改修は、ナリコマだけではなくお客さまにも大きな影響を与える一大プロジェクトです。プレッシャーで眠れない夜もありましたが、お客さま第一を貫き、社内もついてきてくれたことに安堵しました。

ナリコマらしい判断基準 お客さまのために

当社の強みとして、発注時、お客さまが料理方法を選択できる仕組みがあります。例えば、魚を刺身にするか焼き魚にするのか、セミオーダー的な発注が可能です。一般的には、変更を受け付けない画一的な献立を提供する方が効率的ではありますが、それではお客さまにご満足いただけません。とても手間の掛かる仕組みですが、多様性にお応えしようとするナリコマらしいなと思いました。
また、常に「お客さまが本当に使いやすいか」を考え、システムの随所に工夫を凝らしています。直近では、朝食・昼食・おやつ・夕食、4回のお食事を、1画面内で簡単に注文できるようにしたり、見やすく分かりやすい画面表示(インターフェース)を取り入れ、あらゆる世代の方が直感的に操作できるように改善を続けています。

お客さまと会社と社員 三方よしの満足度向上サイクル

私たちシステム部の目標は「全体最適」です。個人や部署だけの課題を解決する部分最適ではなく、より大きな単位での最適化を考えています。ただし、一人ひとりの要望や不満の声を無視してしまうと、全体最適のヒントを見逃すことになりかねません。そのようなことがないよう、経営者からシステム利用者までをフラットな視点で見つめ、各々のメリット・デメリットを判断し、最大の効果を生み出す仕組みを作りたいと思っています。
今後は、ナリコマの事業自体を一つのシステムと考え、お客さまと会社と社員、三方よしの方針で関わる全ての方を幸せにする。そんな理想を「満足度向上サイクル」として構築していきたいです。

プロフィール

土木関連会社、システム会社でのSE(システムエンジニア)職を経て、9年前にナリコマ入社。PC関連のトラブル対応から業務をスタートし、現在はシステムの開発・改修・導入検討など、IT関連業務全般(セントラルキッチンを除く)を担当。また、献立・発注システムの運用も行う。
※ 所属は取材当時のものです。

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