Mission 新工場から、ナリコマ全体の生産を適正化させる。

ナリコマは新工場設立プロジェクトを
進めていた。

ミッションは、これまでにないやり方で
ナリコマを革新させること。

その鍵となる、生産性を向上させつつ、
美味しさを保つための、

ナリコマのチャレンジとは。

challenge1

生産体制を分析し、
ナリコマの生産数を
飛躍的に増やす新工場を計画せよ

当時の生産量は1日30万食。増え続けるお客さまからのニーズに応えるべく、これまでも生産体制を強化しようと既存工場において様々なカイゼンを重ねてきた。しかし、既存工場では生産が追い付かなくなっていた。そこでナリコマは、関西エリアの神戸にもう1つセントラルキッチンを計画した。プロジェクトチームは、今までと同じやり方でなく、「オートメーションを活かした工場」をコンセプトに、これまでとは全く異なる工場を創ることを提案した。機械によるオートメーション化で時間的・人的コストを削減することで、人が少なくても生産・供給できる体制を作ること。それが、超高齢社会を見据え、社会課題解決に取り組むナリコマの次なるミッションであるからだ。ナリコマ全体の生産体制を強化するためには、現状の課題を把握し、解決する必要がある。そのため、まずはナリコマの生産の課題がどこにあるのかを分析。その結果、新工場は介護食生産に特化した工場にすること、そして煩雑になりがちな仕分け業務をオートメーション化することで「省人化」を実現することが決まった。このプロジェクトには、様々な部署が横断的に携わり、入社して数年の若手社員もコアメンバーとして参加している。常に新しいことにチャレンジするナリコマだからこそ、役職や年次に関係なく多様な活躍社員が選ばれる。それぞれが持つ知識・情報を共有し、これまでにない工場を計画し、ナリコマの課題を解決する新工場づくりを目指した。

challenge2

効率と品質を両立させる
オートメーション化を目指せ

新工場のキーワードであるオートメーション化。これが実現できれば、今後さらに深刻化するであろう人手不足にも対応できる生産体制が可能となる。ただし、ナリコマは365日朝昼晩3食の食事を、普通食・ソフト食・ミキサー食・ゼリー食の4形態で生産する。日々様々なアイテムの製造調理を行うナリコマの生産体制においては、オートメーション化は困難なことだった。しかし、新工場を介護食専用にすることで、この制約を打ち破り、これまでにない工場の実現を目指すことができるのだ。それでも、ナリコマはすべての工程を自動化にはしない。なぜなら、手作り感のある家庭の味を再現し、食べる人の満足を大切にしているからだ。味付けなどの繊細な感覚や経験、ノウハウが必要な工程は人が行い、それ以外をオートメーション化することによって、品質を担保しながら効率を上げていく、といった内容だ。これまで煩雑だった食品の仕分け業務も、自動でメニュー別に倉庫に収納され、ボタン1つで毎食ごとに並び替えることも可能になる。このように新工場では、オートメーション化により、これまでの半分の人数で生産が可能な体制の実現を目指す。ただし、オートメーション化が解決する課題は人手不足の解消だけではない。社内外の様々なコスト削減、品質の安定化、すべては、より多くのお客さまに喜んでいただくことにつながっていくのだ。

challenge3

見える化で
ナリコマの文化さえ変えてゆけ

ナリコマでは、生産のリードタイムを短縮し、各工場の生産性を向上させ需要の増加に対応することを目的に、生産の「見える化」にも取り組んでいる。これまでのナリコマは食事の生産量を●人前(●食)で計算していた。たとえば飲食店で唐揚げを注文する際、●キロとは注文せず、●人前と注文するように、給食や調理の世界ではこうした慣習があるからだ。このように経験や感覚といった人に頼った体制から脱却するべく、「見える化」の取り組みは始まった。まずは、生産量をすべての工場で統一した規格で管理しなおし、発注数から逆算された生産予定が、日ごとや工程ごとに数値化されるシステムの構築に着手した。生産に必要な工数が、時間と人数で、自動で割り出されることで、いつ、どこで、誰が見ても、同じ次元で適切な生産計画を立てることが可能となる。最少人数で無駄なく生産を行うことで生産性の向上を図ることができるのだ。また、各工場の生産量が正確に把握できるようになれば、それぞれのボトルネックが明確になり、さらなるカイゼンにつながるといったメリットもある。見える化は、今後のナリコマの進化を支える画期的なチャレンジだ。

Next challenge is

ナリコマも、工場も、
君の手で進化させ続けろ

新工場にはまだ秘密がある。各ラインの整備とは別に、1フロアまるごと空けて残しているのだ。その理由は、時代にいち早く適応するためにいつでも新しいやり方に移行したり、導入したりする準備を整えておくため。日々変わる社会状況の中で、2年後には違うやり方が必要になった時に。お客さまからの新たなニーズをみつけた時に。医療福祉向け食品のプロフェッショナルとして、いち早くお客さまの期待に応えられるようにフロアを空けている。そして、この空きフロアは新工場だけでなく、すべての工場で実施されている。この姿勢があったから、多くのシェアを獲得し、急成長することができた。しかし、他社と比べてまだまだ着手すべき課題がある。そして、いまがまさにその時だ。社会が大きく変化し、時代はこれからもますます変わってゆく。だからこそ、これからのナリコマをリードするのはこれからの社員だと考えている。学生時代に学んできたこと、仕事の中で身につけたこと。それらを組み合わせて、積極的に社内に提案し、実現できる環境がある。もちろん、各工場の空きフロアに関しても、これから入社する新入社員が、その活用方法を提案・実現することもできる。工場が完成してからも成長し続けるように、ナリコマも成長の歩みを止めない。さあ、次の一歩を踏み出すのは、君だ。

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