雑談が信頼を生む。吉井工場長の人を思う工場運営

ナリコマに入社して20年。調理師としてキャリアをスタートし、広島・関東・名古屋など全国の工場で経験を重ねてきた吉井さん。
「工場運営に必要なのは、知識よりも“人を思えること”」と語ります。社員との雑談を大切にし、時には「おせっかいを焼きなさい」と声をかける。そんな人柄あふれる姿勢が、今の中部工場を支えています。今回は、その歩みと信念、そして未来への想いを伺いました。
◆インタビューに答えてくれた社員
吉井 彰男:製造本部 中部工場 工場長 /2005年中途入社
調理師としてキャリアを積んだ後、中途でナリコマに入社して20年。大阪で介護食の開発に携わり、広島や関東での工場運営を経験。現在は中部工場の工場長として、仲間と一緒にお客様の食事づくりに取り組んでいる。大切にしているのは「人を思うこと」。社員には「おせっかいを焼きなさい」と声をかけ、何でも相談しやすい雰囲気づくりを心がけている。雑談や小さな声かけを大切にしながら、工場全体を温かく支えている。
全国を渡り歩いた20年──たどり着いた答えは“人を思うこと”
――まずはこれまでのキャリアについて教えてください。
ナリコマに入社して20年になります。最初は大阪工場で調理師としてスタートし、介護食開発、広島・関東工場で困っているところを手伝うなど複数の工場で経験を積んできました。キャリアを「上がろう」と思ったことはありません。「求められる役割だからやる」という姿勢で歩んできただけです。
――工場長として大事にしている価値観は?
工場の運営は、知識や経営の知識を持った人ができると思われがちですが、私はそうではないと思っています。やはり「人のことを思えるか」、人を重んじて判断することが工場長ではないでしょうか。人を大事にし、仲間として一緒にやっていく。困っていたら助けるし、自ら現場に入って水切りやゴミの片付けもする。今、中部工場でやっていることも同じです。現場にいくのは、「何かあったから」ではなく、パートさんを含め色々な人と話し、職場の雰囲気が常に良い状態を保ちたいからですね。「にくい(話しかけにくい)人間」ではなく「やすい(話しかけやすい)人間」であることを心がけています。
“おせっかい”で挑戦を後押し──若手が伸びる環境づくり
――若手社員の育成についてはどう考えていますか?
私はよく社員に「おせっかいを焼きなさい」と言います。相手のためを思って声をかける。それがちょうどよい距離感でできれば、仲間にとって大きな支えになります。私自身も、昔先輩にそうやって助けてもらった経験があるからです。関東工場では、若手層・中堅層・幹部層にそれぞれの目指すべき目的を示し挑戦をサポート、時には厳しく指導もしてきました、その経験が成長に繋がりしっかり運営に反映されていると感じています。小さなおせっかいで社員の不安がすこしでも解消されればと思っています。
――社員との対話も大切にされているとお聞きしました
全社員と年2回面談をしています。体調やキャリアの希望を聞いたり、前回のメモを見返して「この気持ちは今も変わらないか」と確認したりします。こうした小さな「おせっかい」が、社員の安心につながると思っています。
――中部工場といえば、ショート動画の発信でも注目されていますね。
新卒の社員が中心になって、本当に楽しそうに色々な情報を発信してくれています。彼女たちは「遊びじゃないんだ」という真剣な気持ちで取り組んでくれているので、私は全面的に支持しています。実際には「恥ずかしい」とかなんか言ってるらしいですけど(笑)。でも外から見ると、本当に楽しそうにやっているんですよ。昨年ぐらいから始まった取り組みなので、まだ知らない先輩社員もいるでしょう。そういう先輩たちもどんどん巻き込んで、後輩へと引き継いでいってほしいですね。実は私も、最初にインタビューの依頼が来た時は「いきなり工場長は飛びすぎだろ、ちょっと落ち着こう」って思ったんですよ(笑)。でも彼女たちが「こういう会社だからまずおいでよ」っていう明確な目的を持ってやっていると知って、「全然やるよ」と応じました。まあ、向こうも気を遣ってくれたのか、工場長の私へのインタビューは最後にしてくれたみたいですけどね。
命を支える介護食──“安全”を担う中部工場の使命
――中部工場の役割をどう捉えていますか?
普通食製造も勿論ですがミキサー食、ゼリー食等の介護食製造を担っていることが、最も大きな役割の一つです。食べることが難しい方にとっては、命に関わる責任の大きな仕事です。今後は、病院食「やすらぎ」の介護食部門を担える工場を目指しています。そのために衛生レベルをさらに高め、他工場の社員にも実務を通じて経験を積んでもらえる研修体制を整えています。
――中部工場で働く魅力は?
やはり「人」です。全員が本当に真面目です。ズルをするような人がいない。指示されたことを着実に処理します。真面目すぎて、良くも悪くも一度決めたことの変更が難しいと感じることもありますが、この真面目さこそが、介護食のような責任の重い製品を製造する上で最も重要な特性だと考えています。その誠実さがあるからこそ、中部工場の社員は介護食の「安全」という最も重要なことを守り抜いてくれている、と思っています。
「任せて見守り、感謝を忘れない──吉井工場長のこれから」
――ご自身のこれからについてお聞かせください。
私は「任せる」ことを大事にしています。部下が失敗しても、責任は私が取る。だからこそ安心して挑戦してほしいと思っています。数字の管理もしますが、一番は現場に寄り添うこと。社員の声を聞き、仲間と一緒に工場を良くしていくのが私の役割です。
――日々の中で大切にしている言葉や価値観はありますか?
社員には、会社を好きでいてほしい。何か要望があるときは、改善提案として挙げてくれれば、嬉しいですね。そして、「感謝」や「ありがとう」「ごめんね」を素直に伝えられる人間であってほしい。人はどんなに大変な役割を担っていても、お互いを尊敬し合うべき存在です。それが、20年間ナリコマで働き続けて私が一番強く感じていることです。
求職者の皆さんに
――最後に、ナリコマへの入社を考えている方へ、メッセージをお願いします。
ナリコマへの入社を考えてくださっている皆さん、本当にありがとうございます。私から皆さんに伝えたいことはいくつかあります。
まず、私たちの仕事の一番の核は、「じいちゃんばあちゃんに飯を絶対届けるぞ」という点にあります。毎日が当たり前ではなく、もしかしたら「最後かもしれない食事」を届ける責任感を持ち、間違いなく最高のクオリティを作ることが大切です。面接でも「じいちゃんばあちゃんが好き」という話をされる方は多く、私も共感しますね。
そして、「人嫌いじゃ無理」というのも正直なところです。工場での仕事は7~8割が人と一緒に進めるもの。私自身も「話しかけにくい人」ではなく「話しかけやすい人間」でいるよう心がけています。社員全員との面談もその一つ。工場全体の雰囲気はすごく大切にしています。私自身、これまで数多くの工場で立て直しを経験してきましたが、支えてくれる人や日々の会話があったからこそ乗り越えられました。ぜひ皆さんも、私たちと一緒に「じいちゃんばあちゃんの飯を届ける」という使命に、情熱を持って挑戦してほしい。皆さんのチャレンジを心からお待ちしています。
編集後記(東海エリア採用担当より)
工場運営の核にあるのは「人を思う姿勢」と「おせっかいを焼く優しさ」。吉井さんが語るエピソードからは、仲間を信じて任せ、失敗しても支えるという度量の大きさを感じます。中部工場は、命に直結する介護食を担う責任の重い職場です。しかし同時に、真面目で誠実な仲間が集まり、安心して挑戦できる環境でもあります。動画発信のような新しい試みも始まり、可能性にあふれた工場だと感じています。「人を大切にできる仕事がしたい」「安心できる仲間と成長していきたい」、そんな方にとって、中部工場はきっと心強い選択肢になると思います!





