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“上がり症”のリーダーが支える、介護食の最前線。

インタビュー前、「実は人前で話すのは少し苦手で…」と照れ笑いを浮かべた田中係長。けれど現場では、“中部工場だけが担う”ミキサー食・ゼリー食の製造を、静かな熱量で牽引している。自動車工場からの転職、夜勤が体に合わなかった過去、「少しでもおいしいものを」というまっすぐな想い。人柄がにじむ言葉で、中部工場の仕事と職場のリアルを語ってくれました。

◆インタビューに答えてくれた社員

田中 宏昭:製造本部 中部工場 介護食製造課 /2019年中途入社

自動車工場から転職。調理師・栄養士の資格を活かしながら、「少しでもおいしいものを」という想いで日々の改善に取り組む。新人にはつきっきりで寄り添う姿勢を大切にし、フランクで頼れるリーダーとして現場の雰囲気づくりに力を注いでいる。

 

「実は、上がり症なんです(笑)」 から始まったインタビュー

――今日はありがとうございます。率直に…こうしてカメラやボイスレコーダーがあると、緊張したりしますか?

そうですね、実は上がり症なんです。うまく言おうと構えてしまうところはあるかもしれません。

――周りからは「面倒見のいいお兄さん」って聞いてます。実際、後輩からも頼られてますよね。

ありがとうございます。でも、持ち上げても何も喋れないですよ(笑)。

 

体に合わなかった「夜勤」。家族と将来性を考え、たどり着いたナリコマという選択。

――まずは、ナリコマに転職されたきっかけについてお聞かせください。確か、お子さんが生まれるタイミングで転職されたと伺っていますが?

そうですね。子どもが生まれて、半年後くらいだったと思います。子どもが生まれたことが直接の理由ではないのですが、前職が自動車工場勤務で、夜勤がどうしても体に合わなかったんです。体調を崩しかけてしまって、このままではまずいと感じたのがきっかけです。その時、ナリコマの募集を見つけまして。

――ナリコマへの転職の決め手となったポイントは、具体的にどのようなところでしたか?

主に三つあります。一つは自宅からの距離です。前職の自動車工場は片道1時間から1時間半くらい通勤にかかっていました。通勤時間って給与になるわけでもないですし、時間もお金も無駄になる気がしていたので、家から近いところを探していました。

二つ目は、やはり夜勤がないこと。前職で夜勤が体質に合わなかったので、日勤のみという点は絞り込みの重要なキーワードでした。

そして三つ目は業界の将来性です。日本の高齢化が進む中で、介護食の需要は今後もっと伸びていく、必要とされる会社だと思っていました。そういった業界の将来性に魅力を感じて、自分も貢献したいという思いがありました。

全国の「明日」を支える。中部工場だけのミキサー食とゼリー食が持つ「重み」。

――介護食製造課の具体的な仕事内容を教えてください

介護食製造課では、主にご高齢者の皆様に食べていただくお食事を製造しています。中部工場で作っているのは、ミキサー食とゼリー食の2種類の形態の食事です。ミキサー食は、食材を1mm以下に細かくして、とろみ剤や増粘剤を添加したもので、主に咀嚼が苦手な方向けの食事です。ゼリー食は、ミキサー食と同様の過程で、ゼリー剤を添加して最終的に固まる食品で、主に嚥下障害、つまり飲み込む力が弱い方向けの食事を提供しています。

――そのミキサー食とゼリー食は、ナリコマの全国の工場の中でも中部工場だけで製造されているんですよね?

はい、そうです。ミキサー食とゼリー食は、今のところ中部工場だけになっています。

――改めて、このお仕事のやりがいについて教えてください。

やりがいですか…難しい質問ですね(笑)。でも、やはり全国で中部工場だけがミキサー食とゼリー食を製造しているということに、大きな「重み」を感じています。

ミキサー食やゼリー食は、咀嚼や嚥下に障害がある方にとって「これがないと明日の食事ができない、生きていけない」ほど重要なものです。体が不自由な方々にとって、食事は大きな楽しみの一つだと思います。だからこそ、「少しでも美味しいものを食べてもらって、1日頑張ろうという気持ちになっていただけるような食事を作れたらな」という思いが、やりがいにつながっています。

 

魅力は「人が良い」こと。そして、ライン作業じゃない「主体性」が活きる現場。

――ナリコマ中部工場で働いていて「良かったな」と思う時はどんな時ですか?

うーん、そうですね。やはり中部工場は「人が良い」と私は思っています。他の課の社員ともしっかりコミュニケーションが取れますし、仲良くさせてもらっていますので、人間関係は良い環境だと感じています。あとは、自分で考えて動ける点ですね。前職の自動車工場はライン作業が中心で、決められたことしかできなかったのですが、ナリコマでは主体的に考えて仕事を進められるところが魅力です。

――工場というとライン作業のイメージがある方も多いかと思いますが、ナリコマの工場は違うのでしょうか?

はい、流れ作業ではありません。やること自体は決まっているのですが、「もう少しこうした方が効率的じゃないか」といった改善提案を、毎月ミーティングを開いてみんなで意見をすり合わせ、改善していくような形にしています。完全にマニュアル化された環境ではないですね。

――では、ナリコマ中部工場で活躍できる人の特徴はどのようなものでしょうか?

やはり主体性を持っている人ですね。自分で考えたことが仕事に変化を起こせる、アイデアが通りやすい環境なので、色々なアイデアを思いついたら発言してくれるような方が合っていると思います。逆に、単調な作業が得意で変化を嫌う方には、もしかしたら合わないかもしれません。

 

新人受け入れ体制と田中係長のきめ細やかなサポート

――新しく入られた方への教育やフォロー体制はどのようになっていますか?

入社後は、必ず先輩社員がつきっきりで指導します。いきなり一人で作業させることは絶対にさせないようにしています。最近も中途で1名入られたのですが、入社から2週間くらい経った時に、私の方から面談をして「何か不満なことや困っていることはないか」を確認しています。新入社員の方が自分から言いにくいこともあると思うので、定期的にこちらから声かけをして、楽しく仕事に取り組んでいただけるように心がけています。

――田中さん以外にもフォロー体制はあるのでしょうか?

はい。総務が行う「フォローアップ面談」というものが、入社3ヶ月目までは毎月1回必ず行われます。その面談が終わった後には、直属の上長との面談も実施され、総務の面談で出た困りごと(例えば「仕事中に腰が痛い」など)に対して、コルセットを準備するなど、すぐに会社として対処できるように体制を整えています。

――後輩の方々からは「いいお兄ちゃんのようなキャラクター」「好かれるタイプ」だと伺っていますが、リーダーとして、人間関係で大切にされていることはありますか?

やっぱり、仕事をする上で人間関係はとても大切なことだと思います。私自身や他の社員が良い気分で仕事ができないと、周りの皆もいい気分で仕事ができません。だから、リーダーシップを取る上では、その辺は心がけるようにしています。 一方で、言うべきことははっきりと伝えます。仕事と休憩のメリハリはしっかりつけるタイプなので、人によっては「怖い」と思われている部分もあるとは自覚しています。でも、それは組織運営において言わないといけないことだと思っていますし、ニヤニヤしながらお願いしても響かない部分があると思うので、メリハリはつけるようにしています。

 

応募を考えている方へのメッセージ

――最後に、ナリコマ中部工場で働くことを検討している方に田中さんからメッセージをお願いします!

ナリコマは会社全体として、常に成長と進化を続けている会社です。残業時間も他の一般企業よりは少ないと感じています。 だから、新しいことにチャレンジしたい方や、単調な作業が得意でない方は、ぜひ中部工場に来ていただけたら嬉しいです。

 

編集後記(東海エリア採用担当より)

「実は、昨日の夜、家でカンペを作ってきました」。インタビュー冒頭、そう話してくれた田中さん。奥さまにも「頑張ってね」と声をかけられたそうで、そのエピソードだけでも田中さんの誠実さと温かさが伝わってきました。

現場では、“中部工場だけが担う”ミキサー食・ゼリー食の製造をリードし、全国の高齢者の「明日を支える」大切な仕事に日々向き合っています。上がり症だと笑いながらも、仕事の話になると一つひとつの言葉に責任と覚悟がにじむ。そんな田中さんの姿から、ものづくりに込められた「人の想い」が食を支えていることを改めて感じました。

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