【九州工場】共感のあとに、理論を。稲垣工場長が描く次のフェーズ

飲食でも介護でもなく、もとは「プログラマー」だった。
2026年4月、ナリコマの食品工場・九州セントラルキッチン(以下、九州CK)の新工場長に就任した稲垣さん。
広島CKで社内SEとしてキャリアをスタートし、製造管理課長、次長、副工場長を経て、初めての県外異動で工場長へ。
製造畑出身者が並ぶ歴代の工場長のなかで「間接部門上がりの工場長は、現時点では自分だけ」と笑う稲垣さんに、
これまでの歩みと、九州CKで描く次のフェーズを聞きました。
◆インタビューに答えてくれた社員
稲垣 良佑:製造本部 九州工場 工場長/2011年中途入社
前職はプログラマー。30歳でナリコマに中途入社し、広島CKの初代「社内SE」として配属。
製造管理課長、次長、副工場長を経て、2026年4月より九州CK工場長に就任。信条は「共感のあとに、理論を」。
プログラマーから、何でもやる社内SEへ
——ナリコマに入社される前は、どんなお仕事を?
プログラマーをしていました。ちょうどリーマンショック後で、所属していた会社の業績もかんばしくなくて。
求人誌で見つけたのが、ナリコマの発注担当の募集だったんです。
「職種は変わるけど、パソコンには明るいからチャレンジできるかも」と思って応募しました。
ところが面接で「プログラムもできるんだよね?」と聞かれて、
「できますよ」と答えたら、社内SEで内定をもらいました(笑)。
——当時の社内SEは、どんな環境でしたか?
私が入社した当時は、まだ大阪と広島の2つだけ。
広島CKに初めて社内SEが配置されたタイミングで、会社としても「何を任せればいいのか分からない」状態でした。
だから自分の立ち位置をつくるために、本当に何でもやりました。
システムの仕事だけでなく、トラックに乗って配達も、学校訪問の採用活動にも。
30歳で転職してきた当時の自分には、やったことのないことにチャレンジできる楽しさがあったんです。
スペシャリストから、ゼネラリストへ。35歳の葛藤
——SEから製造管理へ、大きな決断だったとお聞きしました。
入社から4〜5年でナリコマ全体の組織化が進み、35歳のときに製造管理課長を任されました。
スペシャリストとして積み上げたものを手放して、ゼネラリストになっていいのか。ここが一番葛藤したタイミングでしたね。
決め手は「専門性が完全に消えるわけじゃないし、仕事の幅は確実に広がる」と思えたこと。
製造管理課は現場と各部署をつなぐハブ的な役割で、
歴代の広島工場長の立ち回り方を、いちばん近くで見られるポジションでもありました。
「同じ工場長でも、ここまでカラーが違うのか」と。
それぞれの判断のクセや人との距離の取り方を学べたのは、今振り返っても大きな財産です。
広島一筋15年。はじめての県外異動
——広島では、どんなステップを歩まれたんですか?
社内SE → システムグループ長 → 製造管理課長 → 次長 → 副工場長と、広島ひと筋15年。
副工場長になったのは2023年で、寺本工場長(当時)と二人三脚で現場を見てきました。
「副工場長でありながら」と言える範囲を超えて決断の場数を踏ませてもらったことが、今ものすごく効いています。
——九州工場長の話が来たときは、どんな感情でしたか?
九州工場長の話が来たときは、ポジティブもネガティブも両方ありました。
14〜15年いた広島への思い、家族のこと、「別の拠点で自分は通用するのか」という不安。
家族とも何度も話し合い、最終的には「俺がやらないと」という気持ちで決めました。
九州で描く、次のフェーズ
——着任初日、九州CKに立った第一印象は?
着任初日の第一印象は「広いな」でした(笑)。
ただ、九州の立ち上げ期に少し携わっていたこともあって、知っているメンバーが何人もいて、
「初めまして」より「お久しぶりです」の感覚に近かったですね。
前任の山本工場長が5年かけて「基礎・基盤」をつくってくださった。
これからの九州CKは、その上に立つ「次のフェーズ」です。
製造食数も増えていく局面で、より強固で、より自律的な組織をつくりたい。
何より、若いメンバーが多くて伸びしろが本当に大きいセントラルキッチンなんです。
経験を重ねるほど面白くなる。
そこを一緒に考えていけるのが、いまいちばんの楽しみです。
——どんな組織にしていきたいですか?
広島はベテランが揃っていて、「いいものはいい」と柔軟に受け入れられる強さがありました。
九州は若くてフレッシュな分、これからどんな色をつくっていけるか。
立ち上げ期を越えて成長していくセントラルキッチンに、早い段階から関われるのは、働く側にとっても面白いはずだと思っています。
「共感のあとに、理論を」── 稲垣流マネジメントの軸
——メンバーと接するとき、大切にしていることは?
大切にしているの「共感」と「理論」、その順番です。
共感がないところで理屈をこねても、相手には届かない。
まず相手の話をしっかり聞き、共感が得られたうえで、はじめて理屈を伝える。
これは副工場長時代から変わらない、もう自分の性格に近いものですね。
——「決める」ことは、どう捉えていますか?
「決める」ことも同じです。材料がきれいに揃っているなら、決断は誰にでもできる。
最近はAIだって決められる時代です。
でも、材料が揃いきらない場面でも決断して、責任を取る。
それが役職者の仕事だと思っています。
だから自分の判断に執着はありません。
決めて、責任を取る。
そこさえブレなければ、判断は状況に合わせて柔軟に変えていい、と思っています。
一緒に働きたいのは「嘘をつかない人」
——どんな人と一緒に働きたいですか?
第一に、嘘をつかない人です。
ネガティブな内容でも、事実ベースで伝えてくれる人を信用します。
取り繕った報告は、こちらの判断を誤らせ、結局どこかで誰かにしわ寄せがいく。
正直であることは、組織にとって本当に大事です。
もう一つは、自分の利害やプライドより、周りやお客様に目線が向いている人。
それを口だけでなく行動で示せる人ですね。
——面接では、どんなところを見ますか?
面接では、「やってきたこと」を具体的に掘ります。
口当たりのいい言葉はいくらでも作れますが、事実ベースの行動の積み重ねからは、その人の本質に近い部分が見えてきますからね。
求職者の皆さんへ
——最後に、九州CKで働きたい方へメッセージを。
今までのキャリアは、関係ありません。
ホームページでもインスタでも見て、少しでも「面白そう」と思ってくれたら、ぜひ一度応募してみてほしい。
完璧なスキルや飛び抜けた経験は必要なくて、現場の仕事はある程度あとからついてきます。
特に工場職・現場職は、職歴や資格は問いません。
私自身、プログラマーから社内SE、製造管理、副工場長を経て、いま九州で工場長をやっています。
こんなキャリアの曲がり方をしても、ちゃんと居場所がある会社です。
まずは一度、九州CKのメンバーと話してみてもらえたら嬉しいです。
編集後記(九州エリア採用担当より)
記事本編では、自身のキャリアやマネジメントについて冷静かつロジカルに語ってくださった稲垣さん。
仕事に対して非常にストイックで頼もしい印象を受けますが、実はとってもチャーミングな一面をお持ちです!
インタビューの合間に発覚したのですが、なんと昔からの大の『ドラえもん』好き。
声優陣が交代した当初は「ちょっと違和感がありました」と嬉しそうに語っていました(笑)
セントラルキッチンをまとめるトップとしての姿とのギャップに、取材陣も思わずほっこりしてしまいました。
そんな温かい人柄の稲垣さんがいるナリコマ九州CK。
少しでも興味を持たれた方は、ぜひ一度お話を聞きにきてみてくださいね!




