仕事と子育ての両立はこわくない 。産育休を経て15年、アドバイザーが語る“続けられる仕組み”

今回は、新卒入社から15年、産休・育休を経て現場へ戻り、いまもアドバイザーとして第一線で活躍する東海支店の黒川さんにお話を聞きました。
“続けられる仕組み”のリアルを、実体験とともにお届けします。
この記事でわかること
- 高齢者向け食事サービスを支える「アドバイザー職」の仕事とやりがい
- 産休・育休からの復帰を、会社と現場がどう支えているか
- 時短勤務をしながら専門性を高め、活躍し“続けられる”理由
プロフィール
黒川 聡美:営業統括本部 東海支店 CS六課 /2012年新卒入社
東海支店で厨房職→チーフを経て、現在は既存顧客の厨房運営を支える「アドバイザー」として活躍。
「寄り添ってフォローしたい」が信条で、施設にも仲間にも頼られる面倒見のよさが持ち味。
2児を育てる時短ワーカーで、休日は家族でサッカー観戦を楽しむ。
「先を見据えている会社だ」と感じた、実習先での出会い
―― 就職活動では、どんな会社を見ていましたか?
給食委託の会社を中心に、5社ほどを見ていました。
―― 当時の委託業界の中で、ナリコマはどう映りましたか?
15年前は、原材料からの調理が主流の時代でした。その中でナリコマはセントラルキッチン(CK)方式で、高齢者向けに特化していて。
友人と話すと『CKは出来上がったものを加熱するだけ』というイメージを持たれることもありましたが、
私はむしろ、高齢者特化やCKという仕組みに“先を見据えている会社だな”と感じたんです。
―― 入社の決め手は何でしたか?
校外実習先が、たまたまナリコマの委託施設だったんです。
実習中、職場の雰囲気がとてもよくて、社員の方が優しくて行事食で実際に天ぷらを揚げるところまで丁寧に教えていただきました。
そのとき厨房にいらした方が『気に入ったなら、ぜひ』と声をかけてくださったのが、入社の決め手でした。
―― その時の判断は、15年経った今振り返ってどうですか?
よかったな、と思います。会社の方々の雰囲気を含めて、本当にいい方が集まっているなと。
いまも産育休を経て働く中で、職場の人に助けてもらってばかりです。とても働きやすいので、それが会社の色として出ているのかなと感じます。
「フォローしてあげたい」が活きる、アドバイザーの仕事
―― 現在のお仕事を教えてください。
チーフ職を経て、今はアドバイザー職として働いています。
施設を訪問して、お困りごとや課題を見つけて、改善を一緒に進めて、その後のフォローまで担う仕事です。
―― アドバイザー職のやりがいを感じるのはどんなときですか?
もともと“寄り添ってフォローしてあげたい”という気持ちが強いタイプなので、この仕事は自分の性格に合っているんです。
提案が現場に採用されて、厨房の数値が改善したり、『ありがとう』と言っていただけたときや、
サポートすると100返ってくるような、いい関係を築けている施設さんもあって、本当にうれしいですね。
―― 印象に残っているエピソードはありますか?
産休前から長くお付き合いいただいている施設さんで、業務整理を提案して、1日あたり8時間ほどのシフトを削減できたことがありました。
今までは手を付けていなかった作業工程の見直しを一緒に行い、業務スピードの改善を行いました。施設さんの経営にも踏み込んで提案できるのが、この仕事の面白さです。
―― 逆に、難しさはどんなところに?
施設の決定権を持つ方と対等に話すには、こちらも知識を深めておく必要があります。
助成金や厚生労働省の動きといったマーケット情報を、自分でも調べて話題にしたりと、日々勉強ですね!
産休・育休からの復帰、「浦島太郎状態」を支えてくれた仲間
―― 復帰にあたって、不安はありましたか?
両立できるか、不安でした。
でも、産育休を終えて活躍している先輩が身近にいたので、『環境が整っていれば復帰できるのかな』と感じていました。
実際、勤務時間に配慮があって、産休前の担当施設に戻してもらえたんです。
関係性ができていたので、仕事に戻りやすかったですね。
―― 復帰直後、大変だったことは?
1年ほど休んでいたので、グループウェアの読み込みから情報のキャッチアップまで、すっかり“浦島太郎状態”で(笑)。
でも上司が『1か月目は慣らしでいいよ』と言ってくださって、皆さんの業務のお手伝いをしながら1年分の情報を取り戻す時間をいただけました。
朝は子どもの支度をしながら自分の準備もして、出勤前に一日の体力を使い切るような毎日でしたね。
―― 「戻りづらさ」を感じたことは?
それは、なかったんです。産育休中も課のご飯会や歓迎会に声をかけてもらえて、ちょこちょこ顔を合わせていたので、1年間まったく会わない、ということがなくて。
同じ仲間として見てもらえている感じが、すごくうれしかったですし、安心して戻ってこられました。
―― 今は、どんな働き方をしていますか?
6時間の時短勤務で16時までで、土日は原則休みです。
1人目のときは7時間勤務でしたが、2人だと現実的に難しくて6時間にしました。
ナリコマの場合、下の子が小学5年生になるまでは、この働き方を続けられるので、限られた時間で終わらせるために、優先順位を考えて動くようになりました。
※補足:ナリコマの育児短時間勤務制度は子供が小学5年生の始期を迎えるまで時短勤務可能
「人」と「仕組み」、両方で支えられている
―― ライフイベントを経ても、ナリコマで働き続けようと思えた理由は?
皆さんの雰囲気がよくて、配慮があって働きやすいことですね。
それに、アドバイザー職は自分でスケジュールを組めるんです。
委託の現場だとシフトが1か月決まってしまいますが、アドバイザーは自分で予定を組み立てられるから子育てしながらでも働きやすい。
これはかなり大きいですね。
―― 周囲のフォローで印象に残っていることは?
子どもの急な体調不良で、予定していた仕事ができなくなることがあります。
そんなとき、動ける方が代わりに行ってくださることが何度も何度もあって…。
夫もなかなか休めないので、結局は課のみんなに頼ることになる。本当に感謝しています。
今は頼りきりなので、いつか自分がフォローする側に回りたいですね。
―― 男性の育休取得も広がっているそうですね。
はい。チーフが去年の5月に1か月の育休を取った事例があって、その間はサブチームの方が実業務をカバーしてくださいました。
今年は新卒の男性も2人入っていますし、一例ができたことで、男女問わず取得しやすい環境になってきていると感じます。
―― 会社そのものの変化も感じますか?
感じます!15年前はお休みも少なかったのですが、公休が年間120日に増えて自由度が上がったのは大きな改革でした!
福利厚生も見直されて人が定着するようになりましたし、マネージャー会議が対面からウェブに変わったり、働き方そのものもアップデートされている実感があります。
これからの目標と、大切にしている価値観
―― 今後の目標を教えてください。
まずは現状維持、そして、いずれは皆さんのフォローに入れるくらいの動きができれば、と思っています。
施設の立ち上げや泊まりを伴う出張業務は、今は課の動ける方が担ってくださっているので、子どもが大きくなったら、私もそういう場面でフォローする側に回りたいですね。
―― 仕事で一番大切にしている価値観は?
相手のことを理解してお話しすること、そして『お客様にとって一番いい提案ができるマインド』です。
ただ、最近は少し無理をしすぎているので、仕事と家庭の線引きはきちんとしないと、とも思っていて。
頼めるところは頼んで、全部を自分で抱えない。そうやって、これからも子育てをしながら長く働き続けたいです。
これから応募を考えている方へ
―― ナリコマはどんな人に向いている会社だと思いますか?
『お客様のためにこうしたい』と相談すると、やらせてもらえる会社です。
凝り固まった業務というより、自分で考えて提案できる人、いろんな選択肢を持てる人が向いていると思います。
人と関わる仕事なのでコミュニケーションを大切にできる方、そして何より、“誰かのために”と深く考えられる方ですね。
ナリコマは厨房から入っても、キャリアの選択肢を選ばせてくれる会社ですし、長く働きやすい会社だと思います。
安心して、前向きに就活していただけたらうれしいです。
編集後記
取材のあいだ、黒川さんは終始にこやかで、その笑顔から人柄の良さが自然とにじみ出ていました。
「戻りづらさはなかった」という一言の裏側には、ご飯会への声かけ、担当施設への配慮、復帰1か月の慣らし期間、急な休みを支え合う文化、再現性のある“仕組み”がありました。
そして、その仕組みを温かく回しているのは、やはり黒川さんのような“人”なのだと感じました。
さすがは静岡の営業所、サッカー好きが多く、ふとした合間にサッカー談義で和む。
そんな朗らかな空気もまた、誰かが安心して戻ってこられる土壌になっているのかもしれません。





