ジャーナルJOURNAL

まずは、小さな変化から。DXは「企業の顔」をどう変えるのか?

まずは、小さな変化から。DXは「企業の顔」をどう変えるのか?

――中西製作所・吉川さんと語る、社内DXとウェルビーイング

「DX」と「ウェルビーイング」。
一見すると遠いテーマのように思えるこの2つが、
社員の意識変容や企業文化を通して、深く結びついていることに気づかされる対談でした。

お話をうかがったのは、株式会社中西製作所 取締役・吉川日出行さん。
業務用厨房機器の製造・販売を手がける同社は、社内制度にいたるまで多様な変革を進めています。

その根底には、「ひとがもっとクリエイティブな仕事に集中できるようにしたい」という、シンプルで明確な想いがありました。

「ひとの仕事が楽になる」は、悪いことじゃない

DXを語る際には、どうしても「効率化」や「自動化」が先に立ってしまいがち。
しかし、吉川さんは、「ひとが関わる仕事を楽にするためにデジタルを使う」と迷わずに言います。

そのスタンスが社内で共有されているからこそ、営業活動のリアルタイム可視化や、
AR/VRの設計提案ツール、AIを活用した配送ルート最適化などが、
単なるIT化ではなく、「働き方のトランスフォーメーション」として生きているのです。

提案が生まれ、変化が続く仕組み

印象的だったのは、年間100件以上が集まるという「社内提案制度」。
そのうち6割以上が実現されているという事実は驚きでした。

たとえば、1時間単位の時間休制度や、従業員の子どもの給食費補助は、
どれも社内のちいさな声が起点になったもの。
単なる改善ではなく、会社全体の意識と文化を変える「変容の芽」として、大切に育てられているのです。

また、YouTubeで公開された「未来の給食センター」構想。
この「中西製作所がどんな未来を目指すのか」が詰まったイメージ動画は、
社員の視覚と思考に訴えかけ、企業の目指す未来へ理解を促す好循環を生んでいます。

「まずやってみる。だめならやめる。でも、やらないと始まらない」という吉川さんの言葉に、北窓が深くうなずくシーンも。

DXの正体は、「一人ひとりの声を起点とした変化」

本対談では、DXの本質とは業務改革でもなく、ツールの導入でもなく、
小さな声をすくい上げ、変化につなげる文化そのものなのかもしれないという気づきがありました。

DXを含め、中西製作所が取り組むさまざまな挑戦や変容は、
外から「いいね」と共感されることで、
中にいる社員も「自分たちの取り組みには、意味がある」と思えるようになる。
そんなポジティブな連鎖が、また次の動きを生んでいく。

「もっとこうしたい」
そんな一人の声が、やがて行動になり、制度になり、企業の顔まで変えていきます。

変化の始まりは、いつだって小さな一歩から。
その一歩をかたちにしていくことこそが、持続可能な企業の未来をひらいていくのだと、確信を得た対話でした。

動画はこちらから

▼01「人を活かすDXの実践」

▼02「給食業界の未来をひらくDX」

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