――製造本部長・高橋とコーポレート本部長・北窓が語る、しあわせの源流
「食のインフラ」という捉え方
対談は、「食がつづくと、しあわせもつづく」という言葉から始まりました。
ナリコマの事業は、たとえるなら
「医療/介護福祉施設の食事を止めないためのインフラ」であり、
あるいは「厨房を動かし続けるためのOS」のような存在です。
製造本部のナリコマフードは、単に食事をつくるのではなく、
社会の基盤を支える役割を担っています。
「食事が届かない日が、あってはいけないんです」
高橋は、製造の責任をこう語ります。
一度でも止まれば、食べる人の日常が変わってしまう。
だからこそ、つくるだけではなく、
つくり続けること、届け続けることに責任がある。
食の循環。
その出発点は、他の誰でもない「食の作り手」にあります。
ナリコマフードは、その意味で社会的な循環の作り手とも言えるでしょう。

「もしかしたらその食事が、人生最期になるかもしれない」
循環の中で重視されているのが、「止めないための仕組み化」です。
働き手に依存しすぎないこと。
誰が関わっても、同じように動くこと。
それは効率のためというよりも、
人という不確実な要素が関わる中で、
おいしさを途切れさせないための試行錯誤の結果でした。
高橋は、「おいしいものを食べてもらいたい」という思いを、繰り返し語ります。
おいしいへの強い気持ちは、
目の前の食事と向き合う中で自然と生まれてきたもの。
その感覚があるからこそ、
仕組みのあり方や改善の方向が決まっていく。
たったひと口。
それが生涯最期のひと口になる瞬間が、今日もどこかで起こっている。
その現実に向き合いながら、食事はつくり続けられています。
対談を通じて、効率と感情は切り離されるものではなく、
同時に存在しているものだと感じさせられました。

与えられたものではなく、自分たちでつくる
対談では、一気通貫の体制についても語られました。
製造から配送までを担うからこそ、
止めないための危機管理に、より強く向き合うことができる。
同時に、納得して働ける環境をつくることにも力を惜しまない。
それが結果として、食事の質につながっていきます。
ナリコマの製造、営業、デジタル。
それぞれが連携しながら、自らの手で未来をつくっていく。
人もデータも手を取り合いながら
止めない仕組みは更新され続けていきます。
「自分が施設に入ったときに、ナリコマの食事を食べたいから」
そう語る視線の先には、
未来の自分自身も重なっているように感じました。
本対談を通じて、社会のニーズに寄り添い、
おいしさとしあわせの循環を守り続けるために、
変わり続ける覚悟があることを感じました。
食を支えるということは、
医療や介護を支えることでもある。
食を止めないということは、
人の未来を止めないことでもある。
そのひと口に宿る、ひとさじの重み。
▼01「製造が守る「食がつづく」とは|クックチル・自社製造の裏側」
▼02「一匙の先に誇りはあるか|製造が語る「食がつづく理由」
