ジャーナルJOURNAL

現場の声が、会社を育てる。気づきを改善につなぐナリコマの文化

現場の声が、会社を育てる。気づきを改善につなぐナリコマの文化

かつて、食材が余っていることを、厨房で働く一人のチーフが伝えたこと。その小さな声が、やがて数字で状況を捉え、改善を続ける仕組みへとつながっていきました。

人の気づきを、その人だけの問題意識で終わらせないこと。声を受け止め、関わる人が動ける形に変えていくこと。そこに、今もナリコマが大切にしている仕事の進め方のヒントがあります。

現場の一言が、会社を動かしたできごと

創業から間もない頃。売上が伸びる一方で、会社は赤字に苦しんでいました。

ある日、厨房チーフが創業者・竹内に、食材の余りとロスが改善されないことを率直に伝えました。それは、日々食材を扱う人だからこそ見えていた課題でした。

組織が大きくなるほど、現場の声は経営に届きにくくなります。だからこそ、この一言を聞き流さず、食材ロスを減らす取り組みが始まりました。変化の起点になったのは、会議室で考えた計画ではなく、現場で働く人の気づきでした。

課題を見つけても、誰かの注意や頑張りだけに頼っていては、改善を続けることはできません。

そこで当時、食材売上額に占める食材費の割合を見えるようにしました。管理費に対する人件費・経費の適正さや、衛生管理、お客様満足度なども数値で捉え、厨房で働く人たちが自ら状況を考えられる形へ整えていきました。

数字は、何が起きているのかを同じ目線で確かめ、次の行動を考えるための共通言語にもなります。当時は、厨房スタッフの努力をたたえる表彰の仕組みも設けました。声を聞き、状態を見えるようにし、改善を行い、その働きに報いる。現場の気づきは、こうして続けられる仕組みへと変わっていきました。

気づきを、次の仕事へつなぐ

ナリコマの仕事は、仕入れ、製造、配送、厨房運営、お客様との接点など、多くの役割がつながって成り立っています。食材ロスのような課題も、一つの部署だけで解決できるものではありません。

現場で生まれた気づきを共有し、それぞれの役割から改善を重ねる。その積み重ねが、食べる人へ届ける一食を、よりよいものにしていきます。

かつて、厨房チーフの率直な一言を受け止め、数値による見える化や表彰へつなげたできごと。この歩みが示すのは、現場の声を聞くだけで終わらせず、行動に変える姿勢です。私たちはこれからも、一人ひとりの気づきを受け止め、よりよい一食につながる改善を重ねていきます。

▼タイトルデザインについて

今回のデザインは、現場で生まれる気づきを周囲を照らし出すライトで表現しています。暗がりの中に隠れた課題や気づきをそのままにせず、光でキャッチして周りへと伝播させることで、 改善の連鎖を生み出す意図を込めました。背景の暗い部分はまだ光が届いていない潜在的な課題を、白い部分は気づきによって積み重ねられてきた改善の歩みを表しています。現場の声に耳を傾ける仕組みと実績を描き出すことで、これからも一つひとつの気づきや声を大切にし、改善を続けていきたいという前向きな姿勢をイメージしました。さらにこのライトには、現場を支えるデジタルの仕組みという意味も重ねています。デジタルが業務を明るく照らして担うことで、人はまだ光が届いていない暗い部分へ注力していくことができます 。

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