ジャーナルJOURNAL

共通化した仕組みを、現場で確かめること。事業を支える気づきの往復

共通化した仕組みを、現場で確かめること。事業を支える気づきの往復

施設ごとに献立を考え、発注作業が夜中まで続く。ナリコマの歩みのはじめには、働く人の経験と頑張りに支えられた日々がありました。

事業が広がる中で、食事の品質を安定して支えるために進めてきたのが、献立や業務の共通化です。ただし、仕組みをすべての現場で等しく使えるようにすることは、すべての現場が同じになることではありません。情報をつなぐことと、現場へ足を運んで確かめること。その両方を重ねてきた歩みを振り返ります。

献立と工程を、共通の仕組みへ

創業期には、お取引先ごとに献立を考え、発注にも多くの時間と労力をかけていました。事業が広がる中で、この方法を人の頑張りだけで続けることには限界がありました。

そこで、お客さまのご要望を整理してモデル献立をつくり、調理工程にも共通のルールを設けていきました。個人の記憶や経験だけに頼るのではなく、誰が担当しても一定の品質を保てる状態を、仕組みで支えるためです。

ナリコマの事業の歩みは、業務を標準化し、システム化する歩みでもありました。その根にあったのは、技術を取り入れること自体ではありません。厨房や食事提供を支える人の負担を軽くし、食事を安定して届け続けたいという考えでした。

情報をつなぎ、現場で確かめる

デジタルを活用すれば、離れた場所の情報を共有し、複数の現場に共通する課題を捉えやすくなります。寄せられた意見を集め、次の対応へつなげる速さも高めることができます。

一方で、ナリコマが大切にしているのは、デジタルだけですべてを完結させないことです。共有された情報が、現場ではどのような状況から生まれたのか。間接的に届いた内容が、本当に困りごとの中心を捉えているのか。それを知るには、実際に足を運び、働く人の話を聞き、自分の目で確かめることが欠かせません。

知識を持つだけでも、行動するだけでも、現場に合った答えには届きにくいものです。情報をもとに動き、現場で得た気づきを、再び仕組みへ返していく。その往復によって、共通の仕組みは、それぞれの現場を支えられるものへと磨かれていきます。

仕組みをつくっても、現場から離れない。ナリコマはこれからも、共通化によって安定した品質を支えながら、直接の対話を通じて、一つひとつの現場に合った改善を重ねていきます。

▼タイトルデザインについて
今回のデザインは、一人の小さな行動や判断、そして人を大切にする温かい思いが次へと広がっていく様子を「ドミノ」で表現しました。 ドミノのように、現場の小さな気づきや挑戦はすべ ての始まりです。しかし、時には途中で止まってしまうこともあります。今回のデザインには、その止まった瞬間に、特定の誰かの頑張りや注意力だけに頼るのではなく、前例をそのまま受け継ぐのではなく立ち止まり、それぞれの現場が取り組みについて自分事として考え、自らの役割から判断して動き出すこと、そのために仲間が駆け寄り、仕組みを変えて支え合う温かい姿を重ねています。人への想いを具体的な改善に変え、働く人を支えていく姿勢を込めました。また、整然と並ぶドミノは、バラバラになりがちな工程を共通の仕組みへとつなぎ直すプロセスを表しています。止まった原因を全員で見つめ直し、次に進む形へとブラッシュアップしていくプロセスを表現しています。

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