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私が出会った新しいナリコマのキャリア ~新規営業からインサイドセールスへ 20代若手社員のチャレンジ~(前編)

ナリコマグループには「社内公募制度」という、人材を求める部署が社内向けに募集をかけ、自発的に応募してきた社員の中から選抜するという「異動」の仕組みがあります。 社員が様々な部署での業務を経験することで、社内組織の活性化はもちろん、社員自身のキャリアアップにつながる制度です。 ナリコマに新卒入社後、九州支店で新規営業を経験したのち「人事コミュニケーション部広報課クリエイティブ企画室」に異動した太田さんも、社内公募制度を利用した一人。新配属部署では、かつての営業経験を活かして「インサイドセールス」の立ち上げに参画しています。 そんな太田さんに「社内公募制度」の応募に至った経緯や、新しい仕事に懸ける想いを綴っていただきました。

あの経験があったから 今がある

私は2020年4月に、新卒でナリコマに入社しました。

ともに医療業界で働く両親の背中を見て育った私にとって、医療福祉業界で新規営業ができる!と、とても嬉しかったのを覚えています。

そんな私が最初に配属されたのは、九州支店の営業課。実家のある静岡県を離れ、新天地である福岡県での毎日が始まりました。

本来なら、目の前のものすべてが新鮮な環境で、忙しくとも充実した日々を過ごせたのかもしれません。

ですがちょうどこの頃は新型コロナウイルス流行の兆しが現れつつあり、日本中に自粛ムードが立ち込めていた時期でした。

卒業式が開催されなかった大学も多く、晴れ着を着ることができなかった友人もいました。

 

なので入社後も、緊急事態宣言で営業活動はおろか、オフィスへ行くことすらままならない日々が続きました。

このまま新規営業の経験を積めなかったら、将来何もできない、形だけの営業パーソンになってしまう…。

あの頃の焦りと不安を思うと、今でも胸がキュッと苦しくなります。

だからこそ「インサイドセールス」の定義を初めて知った時、これだ!とものすごい興奮を覚えたのだと思います。

 

営業職時代の太田さん

 

私とインサイドセールスとの出会いは、2023年度社内公募の募集求人広告です。

何の気なしに冊子をめくると「広報課クリエイティブ企画室」のページが目に留まりました。

中身を読んでみるとインサイドセールスの立ち上げに参画する人材を募集しているとのこと。広報課でなぜセールスをしているのか、そもそもインサイドセールスとは何なのかが疑問に感じました。

 

ここでインサイドセールスについて、簡単にご説明いたします。

会社や部署によって解釈は様々ですが、おおむねインサイドセールスは、マーケティング視点での顧客情報の管理・分析、または遠隔で営業活動を行うことを指します。

インターネットの普及によって、顧客が情報収集する手段も変化しました。以前はなじみの営業担当にまずは訪問を依頼していたところを、最近はインターネットで検索するのが一般的です。顧客が企業に問い合わせる段階で、すでに顧客側は6割強の検討を済ませているというデータもあるほどです。

そもそもインサイドセールスは、広大なアメリカでの営業活動をより効率よく行うために構築されました。限られたリソースで最大限の効果を上げるこの手法が、奇しくもこのコロナ禍で大きく注目され、日本国内でも多くの企業が導入し始めています。

 

これを知ったとき、当時住んでいた福岡県から大分県の営業先への往復、時には熊本県や鹿児島県まで社用車を走らせていたことを思い出しました。

何より混沌としたコロナ禍での営業活動、自分がどう成長していけるのか不安で仕方がなかったあの頃の気持ちが、生々しくよみがえってきたのです。

難しいことは何もわからないけれど、これは今の時代に必要な手法なのだという強い確信がありました。

 

それからはあっという間の出来事でした。

当時たった一人でインサイドセールス構築に取り組んでおられた山岡タケルさんに、この確信や、営業に対する思いの丈を伝えました。

山岡さんはとても興味深く耳を傾けてくださり、それから3ヶ月後には山岡さんの隣で仕事をするように。

 

今思えば、何かに導かれるようにこの部署へ来た私ですが、それでもあの九州での日々がなければ、インサイドセールスの本当の価値はわからなかったと思います。

月並みな表現ではありますが、「あの経験があったからこそ、今がある」と強く感じている今日この頃です。

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