代表

ナリコマの魅力について②

ナリコマホールディングス代表取締役社長 竹内です。
17回目のブログは前回に引き続き、ナリコマの魅力についてをテーマといたしました。本来、魅力といいますのは外部の方々から語られるものであり、経営者である私が言葉にして語るものではないと感じております。しかし、常々私は「お客様がわれわれに求めていることは何か」を考え続けており、求められていることにお応えできたときそれが当社の魅力となり得るのかもしれません。今回、そのような視点から当社の「給食会社としての魅力」の側面を改めて考えてみました。

先述の通り、当社を語る際に支えてくださっているお客様について言及しないわけにはまいりません。現在、当社が扱うサービスの値上げについてお客様へご理解とお願いに各地域で馳せ参じております。ウクライナ情勢や円安の影響によって2022年から続く値上げの波は、当社が扱う原材料にも影響がございました。原材料だけでなくエネルギー価格および人件費の高騰などがある中で、限界まで値上げを決断せずにおりましたが、今回踏み切ることにいたしました。

社会におけるあらゆる価格高騰の問題は、何も当社だけが抱えているものではなくお客様方も同じ状況なのだと理解しております。それにもかかわらず、お客様からは早々に「ナリコマさん、値上げするんじゃないの? 値上げしていいよ」と温かいお声を頂くことがございました。お客様のご理解とバックアップがあってこそ、この世情の中で当社はお食事作りを継続できております。日々、感謝して、益々お客様に御支持いただけるよう精進していくばかりでございます。

今後も、コストアップにならない工夫に力を入れてまいります。365日日替わり献立の強みを生かし、毎日のお献立作りの中で様々な取り組みを続けます。例えば、私が知っている以上においしいお魚は世界中にあるので、それを探し出しお献立に活用していくとロスおよびコストを抑えることに繋がります。また、当社の新製法で食材を最大限活用していく道筋が見えてまいりました。このような創意工夫を重ね、お客様のお困り事に寄り添い、従業員と共に歩を進めてまいりたいと存じます。

今の世の中の状況は、企業として「ピンチはチャンス」を体現できる機会だと感じております。特にピンチの代表である人材不足は、今後不治の病と同等だと考えておかねばなりません。チャンスにするには、システムや新たな設備に投資し、生産性を向上して調達コストを圧縮できるように考えていく必要があります。

当社は、給食会社としては随分早くからお食事作りの機械化を進めてまいりました。よく先見の明と言われますが、これには私の経験があったからです。お弁当屋さんを営んでおりました際に、朝早くからお米を洗い野菜をカットし一から十まですべて自分で行っておりました。しかし同時に、従業員に「私がこれだけやっているのだから君たちも同じように」なんて言っても誰も付いて来ないことにも気づいておりました。給食業界における労働集約型には限界があり、機械でできることは機械でやる必要性を身をもって経験したからこそ、現在の設備に至っております。ただし、人の真心が伝わるような工夫はしっかりと添えた上でやろうと決めて、今日の機械化を進めてまいりました。

今後も設備投資には力を入れ、人の手の良さと機械の良さを両立させてきめ細やかな対応ができる給食会社となるべく、さらなる仕組みづくりにも力を入れております。目指しておりますのは「少量多品種」で様々な選択をしていただける仕組み作りでございます。医療・介護の中に限らず、お食事を召し上がる方には様々な状況、嗜好があります。そのご要望にお応えし選択肢が増えることは、給食会社として当社の魅力にもなり得ると考えております。

このように、①できるだけ価格を抑え、おいしく栄養のあるものをご提供するための飽くなき取り組み、②機械投資することで、お客様の様々な嗜好へ対応する企業努力。これらの事項が僭越ながら当社の魅力だと考えております。 次回は「私が考える事業のおもしろさ」についてお伝えしたく存じます。

代表ブログ一覧へ戻る