アンコンシャスバイアスは悪い事?
ー多様性とアンコンシャスバイアスー
こんにちは、ダイバーシティ推進室の櫻井です。
「アンコンシャスバイアス」についての動画を公開しました。
今日は、そんな「アンコンシャスバイアス」のお話を少し。
アンコンシャスバイアスとは
「アンコンシャスバイアス」
いわゆる、「無意識の思い込み」と言われるもの。
ここでの言葉の詳しい説明については省きますが、昨今ではよく耳にするようになった言葉ですよね。
では、ダイバーシティとどのように関係しているのでしょうか。
皆さんはどのように感じられますか?
アンコンシャスバイアスは、それぞれの人がもつ様々な価値観があるからこそうまれるもの。
これまで育ってきた環境や、読んできた本、見てきたテレビなど。
もちろん人によって違うので、そんなことから価値観の違い、そしてアンコンシャスバイアスにつながります。
では、例えば具体的にいうとどんなことでしょう?
①「熱が出た子どものお迎えに行かなきゃいけなくなった!」
②「転勤になったので、単身赴任することになった。」
さぁ、あなたはどんな人を思い浮かべましたか?
①の場合、女性、母親が思い浮かんだ方は多いのではないでしょうか。
そして②の場合、男性を思い浮かべた方が多いのではないでしょうか。
これは、まだまだ日本社会の構造上の問題でもありますが、
①、②ともに、男性でも女性でも当てはまることですよね。
つまり、こうした『無意識に思い込んでいる』ことこそが、アンコンシャスバイアスなのです。
アンコンシャスバイアスは悪い事?
時に、アンコンシャスバイアスは悪い事、無くすべきものと捉えられがちです。
本当にそうでしょうか。
アンコンシャスバイアスは悪い事で、無くさないといけないのでしょうか?
先にもあった通り、アンコンシャスバイアスは人それぞれの価値観のもとにうまれます。
無意識にしていることは、脳のエネルギーの消費を助けてくれます。
決して、悪い事ではないのです。
ただ、「押しつけ」や「決めつけ」になってしまうと危険です。
例えば、
「女性だから、気配りができて細かいことにも気が利く。」
実は、これもアンコンシャスバイアスです。
一見、褒めているようにも感じますが、女性だから。というわけではありませんよね。
知らぬ間に、相手に不快な思いをさせているかもしれません。
だからこそ、「知る」「気付く」「意識する」ことが重要なのです。
私にもあるバイアス
こんな風にお話していると、何だか偉そうに聞こえてしまっているかもしれませんが、
もちろん私にもアンコンシャスバイアスはあります。
実は先日も、
「それはないです!」
と言い切ったようなお伝えの仕方をしてしまったことがあり。
後で、
「あ~、あれは私のバイアスだったな。もっと違う言い方ができたんじゃないか。
相手の方に、決めつけたような言い方になってしまい嫌な思いにさせてしまったのでは..」
と、多いに反省しまくりました。
本当に、失敗だらけです。
でもこの反省の後、この「気付く」ことができたことで、次から気を付けることができます。
次にお会いした際、「ごめんなさい。不快な思いをさせてしまったかも。」
と謝ることもできます。
まずは、自分にもアンコンシャスバイアスがあると知ること。
そして気付くこと。
次に意識すること。
こうすることで、お互いを思いやり、
少しずつでも相手の気持ちや考えを、認め合うことができていくのではないでしょうか。
関連動画のご紹介
ダイバーシティ推進室では、12月より定期的に動画を発信しています。
今回の動画はこちら。
『アンコンシャスバイアスとは?
ー多様性を認め合うために知っておきたいことー
・多様性を認め合うために、どのようなことが必要なのか。
・なぜ、アンコンシャスバイアスに気づくことで職場は変わるのか。
・女性管理職研修で取り入れたことで変わったこと。
等々
全員が力を最大限に発揮するために、 アンコンシャスバイアスに気づくことの重要性についてお話させていただきました。
ぜひお時間ある時にご覧いただけると嬉しいです。