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「短時間だけ働きたい!」
「今すぐに人手がほしい!」
そんなニーズに応えるのが、スキマバイトという新しい働き方です。アプリを通じて、空いた時間に働ける手軽なスキマバイト。大学生や主婦の副業としても注目を集めています。さらに近年では、病院や介護施設の給食現場などでも、スキマバイトの仕組みが活用され始めています。働く側にも雇う側にもメリットのあるスキマバイトについて、特徴や始め方、活用のポイントをわかりやすく解説します。

スキマバイトとは?柔軟に働ける新しいスタイル

「スキマバイト」とは、名前の通り、生活の中で生まれるスキマ時間を活用して働けるアルバイトを指します。スキマバイトは1回につき数時間から1日単位の短期間で働ける仕事が多く、アプリを使って手軽に探せるのが特徴です。従来の長期アルバイトとは異なり、より柔軟でさまざまな働き方を可能にする新しいスタイルとして注目されています。

スキマバイトの基本と特徴

スキマバイトの最大の特徴は、即日・短時間・単発で働ける自由度の高さでしょう。多くは専用のスマートフォンアプリを介して提供されており、さまざまな職種のスキマバイトが登録されています。アプリ上で求人を探して応募、履歴書や面接は不要で、そのまま即日勤務という流れが一般的です。働く側にとっては、空いた時間に合わせて必要な時だけ働くことが可能で、企業側にも下記のメリットがあります。

 

急な人手不足にも即対応できる

欠勤や急な業務量の増加など、予測できない状況にもすばやく人材を確保できます。特に飲食店や物流業、医療・介護の現場などでは、突発的な欠員の補充に活用できます。

1日単位で人員調整ができる

「今日は忙しい」「明日は少し余裕がある」のような、日ごとばらつきのある業務量に対して必要な人員の配置ができ、長期雇用にくらべて人件費を抑えやすくなります。

出退勤管理が簡単

アプリ上で出勤・退勤の時間を記録したり、報酬の支払いを自動化できる機能があります。複雑な管理業務の負担軽減が可能です。事務作業の効率化にもつながります。

優秀な人材の見極めがしやすい

一度きりの勤務であっても、仕事への姿勢や働きぶりを見ることができます。「この人にまた来てほしい」「継続的に雇いたい」といった判断がしやすくなります。良い人材がいれば、スキマバイトから直接雇用へとつながるケースもあります。

 

スキマバイトは働き手にも雇う側にもメリットがあり、突発的な人員確保が課題となる病院や介護施設などの現場でも、今後ますます活用が広がっていくと考えられます。

スキマバイトを活用しているのはどんな人?

スキマバイトは、さまざまなライフスタイルやニーズを持つ人たちに広く利用されています。

大学生

授業の空き時間などにスキマバイトを活用する学生が増えています。定期的なシフトに縛られず、学業との両立がしやすいため、テスト期間中は休み、時間に余裕のある週だけ働けるように調整もできます。

主婦・主夫

家事や育児の合間に、自宅の近くで短時間だけ働きたいという主婦(主夫)の要望にも応えられるのがスキマバイトです。勤務先までの距離や就業時間もアプリ上で確認できるため、通勤時間も事前に考慮でき、家族の予定に合わせた勤務が可能です。

副業をしたい社会人

働き方改革や副業解禁の流れによって、本業があっても副収入を得たい会社員が増加しています。スキマバイトは休日や平日の夜など、空いた時間を活用して収入を得ることができ、副業としても選ばれています。

スキマバイトはアプリで探す?スキマバイトの始め方

スキマバイトは、専用アプリを使えばスマホひとつで仕事探しから勤務・報酬の受け取りまで完結できます。主なスキマバイトアプリの特徴と、働く側がスキマバイトアプリを使って仕事を始めるまでの流れを紹介します。

代表的なスキマバイトアプリ

スキマバイトを始めるなら、まずは自分に合ったアプリを探しましょう。代表的なスキマバイトアプリの特徴をまとめました。

タイミー(Timee)

「すぐ働けて、すぐお金がもらえる」がコンセプト。即日勤務・即日報酬の案件が多いのが特徴です。求人掲載数も多く、勤務先の評価も事前チェックが可能です。

シェアフル

総合人材サービスグループのパーソルが運営しています。飲食、コンビニ、引っ越し、軽作業など、幅広い分野のスキマバイトがあります。報酬の支払いは、日払い、当日現金払い、週払い、月払いなどから選択可能です。

スポットバイトル

求人サイトで知られる、バイトルの短期・単発特化型の求人マッチングサービスです。日本発の独自機能GoodJobボーナスが特徴で、就業後に雇用者から高評価された場合には時給に上乗せしたボーナスが付与されます。

<働き手>アプリ登録から仕事開始までの流れ

スキマバイトアプリは、登録から勤務までのプロセスがシンプルなのも魅力です。一般的な流れは次の通りです。

 

1.アプリをダウンロード

まずはApp StoreやGoogle Playからスキマバイトアプリをインストールします。どのアプリも無料で利用できます。

2.プロフィール・スキル登録、本人確認

氏名・連絡先などの基本情報のほか、希望する勤務エリアなどを登録します。多くのアプリでは、本人確認のために顔写真付き身分証の提出が求められます。

3.募集案件に応募 or 即時マッチングで勤務開始

気になる求人に応募し、承認されれば勤務が確定するパターンと、即マッチングでその場ですぐに勤務が決定するパターンがあります。

勤務が終わるとアプリ上で報酬の確認・受け取りができ、手続きもスムーズです。

 

このように、スキマバイトはアプリさえあれば短時間でも簡単に働き始められるのが大きな特徴です。スキマ時間を活用したい主婦や大学生、副業をしたい社会人にとって、時間を有効活用できるのは大変魅力的です。

<企業側>スキマバイトアプリで求人掲載するには

次に、働き手を募集したい企業側の求人掲載からマッチング、支払いまでの基本的な流れを紹介します。

1. 利用申し込み

まずはスキマバイトアプリの公式サイトや専用フォームから利用申し込みを行います。

2. アカウントの作成

申し込みが承認されると、企業用アカウントが発行されます。管理画面にログインし、自社情報や求人情報を設定していきます。

3. 求人の公開

管理画面から、勤務日時・仕事内容・報酬などを入力して求人を作成。ボタンひとつで即時に公開できます。

最近では、公式LINEから簡単に募集掲載ができるアプリも登場しており、スマホだけで手軽に運用できるものもあります。

4. マッチングと勤務当日の流れ

求人が公開されると、ワーカーが先着順で応募・マッチング。面接は不要で、開始日時に合わせてワーカーを受け入れるだけでOKです。

たとえばタイミーでは、報酬はアプリ運営会社が立て替えて支払う仕組みになっており、当日に金銭のやり取りは不要です。

利用料金について

多くのスキマバイトアプリでは、ワーカーの報酬金額に対して30%前後のサービス利用料が設定されています。さらに、振込関連手数料(1人当たり200円など)が別途かかるため、これらがまとめて「システム手数料」として請求されます。

病院や介護施設でもスキマバイトを活用できる?

慢性的な人手不足が課題とされる、病院や介護施設の現場。スキマバイトはそんな現場を救う新たな選択肢としても注目されています。

人手不足をカバーできる柔軟な働き方

病院や介護施設では、突発的な欠員や急な業務量の増加に悩まされる場面も多々あります。給食現場では、朝夕の短時間に作業が集中するため、忙しい時間に合わせて人手を確保しなければなりません。スキマバイトは、調理補助や盛り付け、食器洗浄などの短時間で完結する作業と非常に相性が良く、必要な時間帯だけ人材を確保したい現場にマッチしています。

病院・介護施設などでのスキマバイト導入事例

病院や介護施設におけるスキマバイトの成功事例をご紹介します。

タイミーを利用した介護業界のスキマバイト

近年、介護業界でもスキマバイトの活用が広がっており、タイミーの導入事業所数は2024年2月時点で前年同月比約4.0倍、募集人数も約3.6倍に増加しています。介護有資格の登録者数は23万人を超え、食事介助や入浴介助など専門性のある業務にも対応可能となっています。

 

タイミーでは、介護専門チームによって業務の細分化を行い、無資格者には盛り付けや配膳、有資格者には介助業務を任せるなど、スキルに応じた人員配置をおこなっています。

こうした体制により、突発的な欠員や急な業務量増加にも柔軟に対応でき、職員の負担軽減と安定した人材確保に繋がっています。さらに、タイミーでのスキマバイトを通じて、優秀な人材に出会った際、お互いに合意があれば正規雇用へ進むケースもあるようです。スキマバイトは、今後の介護現場において有効な戦力となっていくでしょう。

看護師専用のスキマバイトサービスを利用した例

また、大阪のある病院では、看護師をスキマバイトとして募集し、実際に週3日だけ勤務する看護師が救急医療の現場で勤務しています。出勤可能な日をあらかじめ伝えておけば、病院側がそれに合わせてシフトを組んでくれる仕組みです。これは看護師専用のスキマバイト・お試し転職サービスを活用したもので、働く側はこれまでのキャリアを活かしながら、自分の生活スタイルに合わせて働くことができます。即戦力として現場を支えながらも、若手職員の育成においてもロールモデルのような存在となっており、現場全体のスキル向上にも貢献しているそうです。

 

このようにスキマバイトは、単なる人手不足の補填というだけでなく、働き方の多様化や現場の質の向上を後押しする効果もあります。

ナリコマのクックチルは簡単作業!スキマバイトワーカーでもOK

人手不足の現場では、「誰でもできる仕組みづくり」がカギを握っています。ナリコマが提供する「クックチル」は、現場では温め・盛り付け・配膳などの作業だけで済み、調理経験が少ない方でも対応可能な調理方式です。シンプルな作業のため、スキマバイト人材も活用できます。クックチルの導入で、短時間勤務でも即戦力として働ける環境を整えられるでしょう。

人手不足の病院や介護施設の給食現場を救うクックチル

病院や介護施設の給食現場では、朝食準備のための早朝出勤やさまざまな食形態への対応など業務負担が大きく、人材の定着が難しいといった状況にあります。さらに、急な欠員なども相まって日常的に人手不足に陥っている状態に。人手不足解消のためには、業務そのものの見直しが必要です。どんな人でも対応できるよう、効率よく給食業務を行える仕組みを整えることが第一歩となります。

 

負担軽減を叶える手段として注目されているのが「クックチル」の導入です。クックチルとは、調理した食品を急速冷却してチルド保存し、提供時に再加熱する調理法で、調理の効率化・衛生管理・業務負担の軽減が図れる仕組みです。給食業務は再加熱と盛り付けや配膳といったシンプルな作業のみで提供が可能なため、調理経験が浅いスキマバイトワーカーやパート職員でもスムーズに作業を行える環境づくりができます。

 

また、作業マニュアルも完備しており、現場のサポートもナリコマがしっかり行います。クックチルは勤務シフトの調整にも柔軟に対応しやすく、人手不足の現場においても大きな味方となるでしょう。

 

ナリコマではお食事だけでなく、厨房運営に役立つさまざまなサービスも提供しており、人手不足解消に向けてシフトの改善提案や、求人サポート、求人広告掲載代行なども行います。厨房業務の悩みやお困りごともナリコマが一緒に解決へ導きます。

スキマバイトで働き方も人材確保ももっと柔軟に

スキマバイトは、誰もが自分の暮らしや希望に合わせて働ける新しい働き方です。家庭や育児、介護と両立したい方や、少しだけ働きたい方にもぴったりで、自分の時間を大切にしながら収入を得られるメリットがあります。

受け入れる企業側にとっても、必要なときに必要な人材を迎えられるのはとても心強い仕組みです。「急に人が足りない」「この忙しい時間だけ人員が欲しい」そんな現場の声に応えてくれるのが、スキマバイトの力です。スキマバイトアプリなら募集からマッチングまでがスムーズで、空いた時間が即戦力に変わります。

特に、病院や介護施設の給食現場では、クックチルのような簡単でやさしい調理方法と組み合わせることで、スキマバイトの方でも無理なく活躍できます。

人手不足に悩む現場を支えるため、お互いに気持ちよく働ける環境を整えて、スキマバイトという新しい働き方を、ぜひ前向きに取り入れてみましょう。

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