Project Story 01

ITエンジニア職

自分たちのワクワクとお客様の満足度向上、社内業務効率化とグループの成長をリードするための基幹システム刷新プロジェクト

プロジェクトの概要

UX向上による業務効率の向上と社内の情報の流れを最適化し、オペレーションの省力化と時短実現を目指した。また、情報セキュリティー対策を強化し、安心・安全に利用できるシステムの構築を目的としたプロジェクト。
新しいITを取り入れて、システム部社員のITスキル向上にも資することがテーマの一つ。

プロジェクトメンバー

  • N.K

    システム部電算課 SE 課長

    2017年、エンジニアとしてナリコマに入社。開発等で現場の経験を積み、現在はマネジメントに関わる。常に知識をアップデートすることで、現場から相談しやすい環境を作ることを心がけている。本プロジェクトのマネジャーを担当。

プロジェクトの背景

よりよい顧客サービスの提供と新規顧客の獲得には、老朽化したシステムの刷新が不可欠

N.K

前回のシステム刷新から7年の間に新サービスの導入や市場拡大が大幅に進みました。
一方、利用顧客が増えていく中でニーズも多様化し、その要望を実現することが困難になってしまいました。また利用者の増加に伴いシステムのレスポンスが悪化し、サービスダウンによって会社の成長が阻害されるようになったことが、基幹システム刷新の背景です。

プロジェクト進行の方向性

お客様と従業員の思いを形に。6年後も使えるシステムをテーマにプロジェクト進行

N.K

社内外の利用者にお困りごとのヒアリングと、未来のニーズや経営の在り方を想像し設計を進めました。
開発が4年と長期に渡るのでその間にIT技術も変化します。定期的に情報収集しながら新技術を取り入れ、未来でも安定的に利用できる基盤づくりとシステム部社員のスキル向上とプロジェクトそのものを楽しむ!ことを意識した進行を目指しました。

プロジェクトで待ち受けた課題

伝える・教える・共有の難しさ

N.K

今回のプロジェクトでは開発ベンダーとシステム部メンバー含め100名近くが参加した非常に大規模なものでした。
アプリ開発、Web開発、ハード調達、など7チームに分かれて進めましたがチームが多くなった分、チームで取り決めた仕様やルールが他のチームに正しく共有されずに開発が進んでしまい、システム同士がつながらず機能しないという問題が起りました。
このほか、プログラミングは得意だがユーザー業務に疎いエンジニア、逆にプログラミングはイマイチだがユーザー業務に詳しいエンジニアというデコボコしたメンバー構成の中で、お互いが知識を共有し合える様にチームマネジメントしていくことが非常に難しかったです。

どのように課題を乗り越えたのか

メンバー間の距離を縮め、個々の能力を上げながらのプロジェクト推進

N.K

開発ベンダーとシステム部社員が下請け・元請けと分かれて線引きするのではなく、共にナリコマのシステム部社員だったらという意識づけからスタートしました。そうすることで風通しの良い環境を構築することができ、コミュニケーションが加速します。
また、「開発ベンダーがシステム開発ではなく全員で開発する」→「全員がIT知識を上げる」→「全員が業務知識を上げる」→「全員がナリコマを知る」という善循環を目指しました。
こうした意識改革を行ったことでコミュニケーションが加速し全員のスキルの底上げにもつながってプロジェクトが円滑に流れるようになりました。

プロジェクトによって得られた成果

メンバー全員で気づけた、挑戦することの大切さと最後までやり遂げることの重要性

N.K

ITの開発だけを切り取ると黙々とプログラム作成していることが多いイメージかと思いますが、それは違います。設計する時間、テストする時間がプログラム作成する時間より多くかかります。ただ、どんなに時間を使ってもどこかに必ず穴があります。
実は今回のプロジェクトでも本番ギリギリで穴が見つかり「もう間に合わない、このまま上手くいくのだろうか」と追い込まれた局面が幾度とありました。そういう困難な状況になった時にこそチームワークが最大限発揮できたと感じます。
ベテラン、若手関係なくシステム部の仕事だからと最後まで諦めず挑戦し頑張り続けたことで乗り越えることができました。得られた成果としては個々の能力向上と社内全体の結束力が強くなったことが大きな成果であると感じます。

プロジェクトを通じて感じた仕事のやりがいと面白さ

アイデアは言ったもの勝ち、思いをぶつけた方が断然面白い

N.K

今回のプロジェクトに、開発から関わっていたということもあり「この部分のシステムはこうした方が便利だね」といったような、自身の意見をどんどん取り入れながらシステムを構築することができたことが、大きなやりがいと楽しさにつながりました。この経験によって、自分の意見や考えが構築するシステムに反映されるということが仕事の面白さとやりがいに大きくつながるんだということを、本プロジェクトを通じて強く実感することができました。

プロジェクトの完了後

基幹システムを育て成長しより高い場所を目指す

プロジェクトとしてはリリースが一つの区切りになりますが、リリースして終わりではありません。今までは6年先を視野に入れ開発をしましたがこれからは答え合わせしながらシステムをより大きく育てお客様、社員から喜ばれるシステムを今後も作り続けていき会社の成長をリードしていきます。また、同時にシステム部社員も次なるワクワクを求めて新しい分野にも挑戦し成長し、また6年後に成長した自分たちでまた、基幹システム刷新プロジェクトに挑戦したいと思います。

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