【未来CAFE】関東セントラルキッチン
ダイバーシティ推進室の松尾です。
今回も引き続き、関東CK(セントラルキッチン)の取り組みをご紹介します。
未来に向かって、人を育てる
関東CKでは、月一回「未来CAFE」という勉強会を実施しています。
「未来CAFE」と銘打った取り組みは、関東CK設立の2019年から始まりました。
「知る」「安全」を2つの柱として、毎回違ったテーマが設定され、各部署から興味のあるメンバーが参加します。
総務課のメンバーで毎回テーマを決めて、テーマごとにメインの担当者を変えているそうです。
「未来CAFE」という名前は、立ち上げ当時の工場長と副工場長(現在のナリコマフード社長)とともに、企画者のM課長が考えたそうです。
「関東CKも勉強会も、ぜんぶこれからスタートだから」未来に向かって人を育てる場にしたい、という願いが込められたとのこと。
発足当初は、パートスタッフを対象に実施していたという未来CAFEですが、
途中からは「社員にも参加してもらったら?」という声を受け、今では社員・パートなどの違いに隔てられることなく、みんなで真剣に考える場になっています。
どんなことやってるの?
「最初はそれこそAEDの使い方などの一般的なことから始まって、毎回どんなテーマでやるのがいいのかを考えながら、今の形に至っている」
と、企画者のM課長。
最初のころは、パートスタッフのみなさんから「ナリコマのいいと思うところを聞く会」などもやってみたそうです。
社員にとっては、「こんないいところもあるんだ」という気づきの場になったとか。
「関東CKには菓子製造課がないので、どんな仕事なのか知りたい!」という要望を受け、
大阪CKの菓子製造課に講師を依頼したことも。
実際に大阪から製品を取り寄せて、実物を試食しながら、製造過程やこだわりのレシピについて学んだそうです。
総務課のメンバーが中心になって、試行錯誤を繰り返しながら進化している未来CAFE。
「これをやらなきゃいけない」ということは決まっていません。
テーマによって、定期的に繰り返し取り上げた方がいいものもあれば、その時みんなが困っていること、関心があることなど、トレンドを取り上げることもあります」
4月のテーマは「障がい者雇用」!
今回、私がお邪魔した回のテーマは「障がい者雇用」。
障がい者雇用をテーマに取り上げるのはこれで2回目。
前回は、「これから障がい者の方を本格的に受け入れていく」というタイミングで実施したそうです。
スピーカーとして登壇したのは前回ご紹介した総務課のYさん(関東CKの障がい者雇用推進担当)です。
障がい者雇用に関する社会的背景や、ナリコマとしての取り組み、どんな配慮が必要なのかなど、
担当者としてこれまで取り組んだなかで学んできたこと・知ってほしいことを語っていました。
ナリコマに入って3年目とはいえ、これまで経験してきた部門では資料を作って発表する機会はけして多くなかったはずなのですが、資料も話す内容もとてもよくまとまっていて説得力がありました。
Yさんの上司であるM課長も、Yさんの堂々とした発表に、
「とくに障がい者雇用に関しては、日ごろからずっと考えてるから、伝えたいことが腹落ちしているんだと思う」
と少し自慢げな様子でした。
「知ること」が大切な第一歩
この日参加したメンバーも、一様にYさんの話に真剣に聞き入っていました。
参加者からは、
「障がい者雇用といっても、実際に自分が何をしたらいいのかわからなかったが、具体的に知ることができた」
「どこか他人ごとに感じていたけど、自分の部署で受け入れることになったら何をしたらいいか、ちゃんと考えようと思う」
「協力できる場面があれば是非声をかけてほしい」
等、様々な意見が寄せられました。
ナリコマでも多くの人が、会社が障がい者雇用に取り組むことを肯定的にとらえています。
ですが、自分が関わっていくとなると、
「どういう配慮をしたらいいかわからない」
「良かれと思ってフォローしても、かえって傷つけてしまうことがあるのではないか」
という思いから、しり込みしてしまうことも多いのではないでしょうか。
一方で、
「友人や家族など、親しい人が障がいを持っている」
「過去に一緒に働いたことがある」
「だから一緒に働くことに不安は感じない」
という参加者も少なくありませんでした。
前回の記事でもご紹介しましたが、実際に障がいをお持ちの方と働いてみると、
みなさん「思った以上にいろんなことをお任せできた」「自分も刺激を受けた」とポジティブに話してくれます。
私自身も障がい者雇用の推進に携わるようになって強く実感していることですが、「知ること」はとても大切な、そして欠かせない第一歩になります。
この日初めて「障がい者雇用」について話をした、という参加者もいました。
今回の未来CAFEも、ナリコマの未来にとって大切な一歩になるでしょう。
これからの未来CAFE
今では当たり前に開催されている未来CAFEですが、けして最初から受け入れられていたわけではありませんでした。
ナリコマで働く人は、社員からパートスタッフまで、仕事に対する責任感が強く、
「現場が忙しい時に、1時間抜けて勉強会に参加する」ことに、「周りの人に迷惑をかけてしまう」と感じてしまうことが多かったそう。
そんな中、大きかったのは工場長の後押しでした。
CKのトップが率先してCAFEへの参加を促してくれたおかげで、今では多くの人が積極的に参加してくれているとか。
関東CKの「挑戦することを応援する」風土が、こんなところにも見て取れますね。
とはいえ、まだまだ課題もあるそうです。
特にテーマの選定にはいまだに苦労が多いとのこと。
「私たちも、どんなテーマを取り上げるのがいいのか、まだまだ迷いながらやっています。
今後は、もっといろんな部署から、あれやりたいこれやりたいって出てくるようになればいいなと思ってます」
とM課長。
これからさらに進化していく未来CAFEと、関東CKの姿が楽しみです。
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