女性リーダー研修って何してるの?~研修でみられた変化とその意味と~
こんにちは。
ダイバーシティ推進室の櫻井です。
今回はよく聞かれる質問、
「女性リーダー研修って何してるの?」について書いてみたいと思います。
女性を限定にした研修で何をしているの?
ダイバーシティ推進室では、女性管理職育成WWOO!(ウー)プロジェクトを発足し、
昨年度から、本格的に女性リーダー層に向けた研修を実施してきました。
この1年で、少しずつではありますが女性の意識が変わってきたなと感じています。
みられた変化の一例ではありますが、
このようなことを現場からの上長の声も含めお話していると、何をしてそんなに意識が変わるのか?とよく質問をいただきます。
WWOO!研修では、女性で管理職になりたいと思う人も少なく、その意識を醸成するためのもの。
マインド醸成のための研修をしています。
では具体的な内容についてはどのようなものかというと、例えば。
「自信がない」と女性から声があがってくることも多いのですが、
事例をもとに、そもそも自信がないってどういうこと?どういう状態?
そして、それって悪いことと捉えられがちだけど本当にいけないこと?悪いことなのかな?
をグループでディスカッションしてもらったりします。
すると、自信がないからこそ準備もするし綿密に計画も立てるし…と色々な意見が出てきます。
実はそんなに悪いことじゃないのかも。となり、捉え方や自身に思い込みがあったことの気づきから
もっと色んな風に考えてみてもいいのかも。
と少しずつ考え方の幅も広がっているように感じます。
これは、色々な人の意見を聞くことができていることも大きく影響しているように思います。
社会的にもまだか..愕然としたニュース
正直なところ、女性管理職がまだまだ少ないのは日本社会全体での問題でもあります。
女性活躍推進というと、いまさら?まだ言ってるの?と思われがちですが、
まだまだ進んでいないのも現状だったりします。
所謂、ジェンダー指数ひとつとってみても、日本118位。(2024年/146か国中)
例えば、その中の【経済】管理的職業従事者の男女比については130位。
まだまだなんだなと現実を突きつけられます。
そんな中でまたもや愕然としたのが、
「女性の8割強が ”管理職に就きたくない”」(ラグザス株式会社調べ/2024年7月)
というニュース。
ここでの詳しい内容については省きますが、
「環境が整えば管理職になりたいと思いますか」との質問に、
76.2%が「管理職になりたいとは思わない」と回答。
環境が整っていても管理職には就きたくないと思っていることが明らかになったのです。
女性を対象にした研修をする意味
先にあげたニュースを見た時、
まだそんなに多いのかという思いと共に、やっぱりかという思いもどこかにあって。
というのも、
例えば、私が研修してきた中で感じたのは、
「管理職はこうでなければならない」といったべき論がとても強い人が多いということ。
管理職に就くうえで男女差はないと思っている人は多いのですが、
これまでの管理職はほとんどが男性。
そしてこれまでの働き方をみていたら、どうしてもその固定観念が拭えない人が多いというのも事実なのです。
また役割が明確にみえていないことも課題であることが分かりました。
だからこそ、女性自身に管理職に対する思い込みがあることを知ってもらう。
そして管理職の役割を知ってもらい、私にもできそう、やれそう、やってみたい。という意識醸成が必要だと考えています。
女性活躍からはじまる全員活躍
女性から始まってはいるものの、今あるこの課題が是正されていけば、
ジェンダーにかかわらず活躍できる場、人も増えていくと考えています。
数が多いはずなのに声をあげられていない可能性がある、今は女性。
小さかった声をあげていくことで力を発揮することにもつながり、これまで出てこなかった新しいものが生まれるかもしれません。
そして次は男性も。
皆がそれぞれに力を発揮していくことが、企業成長にもつながると考えています。
これが、ナリコマの目指す「女性活躍からはじまる全員活躍」です。
*最後に少しだけ研修受講者からの声をご紹介します。
もちろん、きれいな良い声ばかりなはずもなく。
時に、まだまだ厳しいお声もいただくのが現状です。
確かに、それぞれの現場によっては絵空事と言われることもありますが、
今はまだ想像もできない世界が、数年後には当たり前の世界になっている。
そんなことを考え目指し、これからも進めていきます。
動画、ゲストトーク第3弾でも女性活躍についてお話伺っていますので、ぜひご覧いただけると嬉しいです。
【DIVERSITY GUEST TALK3】女性活躍は組織を強くする企業戦略