養護老人ホーム 垂水華厳園
今回お話をうかがったのは、養護老人ホーム垂水華厳園にて事務主任を務めていらっしゃる北迫さまです。インタビューでは介護福祉業界の課題と真摯に向き合う姿勢や、革新的な取り組みへの熱意が印象的でした。ナリコマを導入していただいたのは2023年12月。人手不足の解消、食事の品質改善に向けた取り組みについて詳しく語ってくださいました。
導入の背景
当施設の厨房では、デイサービスセンター利用者分を含めて一日あたり約200食の給食を提供しています。これまで『地産地消』『家庭的な手作り調理』ふたつのことを大切に運営してきました。ですが、近年は地元の食品小売り業者が減少し、食材の仕入れが困難になってきていたんです。 また、超高齢化社会に伴い入所者像が変わってきたこともあり、形態食の必要性や嗜好の変化などのニーズもますます多様化しています。そのような背景も考えると、手作り調理でそのニーズを満たすことが極めて難しい状況にありました。
顧客満足度と業務効率の両面を向上させる業務改革の取り組みを模索し続けた結果、 インターネット検索でナリコマさんを見つけたんです。 栄養管理された献立が365日日替わりで用意されているのがいいなと思って、調理部門の改革から、施設全体の業務効率化をはじめようと考えました。
選んだ理由
医療施設や社会福祉施設の調理部門に関するコンサルティングサービスは、探してもそうそう見つかりません。もちろん食材の質やおいしさも大事なんですが、ノウハウを持っているナリコマのアドバイザーさんがバックアップしてくれるっていう部分は一番の魅力です。施設の方針を理解したうえで、栄養士や調理員との間に入ってくれる。新しいことも「できますよ!」って言ってもらえるとチャレンジしやすくなるし、ほかにはない付加価値だと思います。
あと、極端な話、クックチルはハサミが使えたら誰でも対応できるじゃないですか。だから、厨房に人が集まりやすくなるかなと。シルバー世代の雇用は特に力を入れていて、「これなら私にもできるかな」って思ってもらえるのは大きい。まずは配膳・下膳までしてくれたらいいよっていう感じで、採用の間口が広がりますから。
導入後の効果
通常は調理員が食事を作って、介護士が食事の提供や介助をしますよね。だけど、そうやって厨房と介護を分けたくないなと思っていて。これまでは時間通りに作るだけで精一杯でしたが、今は業務が効率化されて時間に余裕ができたので、調理員に食事介助までやってもらうようになりました。
食材の大きさやかたさ、味について、調理員自らフィードバックできるんですよね。それに、毎日短時間でも、食事介助を3年間続けたら介護福祉士の国家資格試験を受けるチャンスが生まれます。厨房で働くことをきっかけに、介護でも活躍してもらえるようになるわけです。個人がステップアップしてくれると、結果的に施設全体が潤いますよね。
ナリコマさんのサービスは、社会福祉施設において生産性向上の鍵になると感じています。調理部門の改革からはじめて、そのうち施設全体の 業務効率化のポイントが見えてくる……そんな印象です。効率化や最適化のところではナリコマさんからの学びも多く、全面的におすすめしたいなと思います。
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