病院の行事食は、入院中でも「食事を楽しみにする気持ち」を支え、食欲や満足感につながる大切な取り組みです。季節感や特別感を届けることで、食事量が落ちやすい入院生活でも食べる意欲を引き出しやすくなります。
入院中の患者さんにとって、日々の食事は数少ない楽しみのひとつです。
入院生活は単調になりやすく、退屈に感じてしまう患者さんもいることでしょう。病院食で行事食を提供することで、食事を通して季節の移ろいやイベントの楽しさを感じられ、患者さんの満足度やQOLの向上にもつながります。
今回は、病院における行事食の魅力や提供する際の課題、そしてその解決策として注目されているナリコマのクックチルについてご紹介します。
行事食が持つ大きな魅力を、改めて一緒に見ていきましょう。
目次
病院の行事食とは?その役割と目的
行事食は、味や栄養だけでなく見た目や彩りも工夫され、患者さんに「特別な日」を感じてもらえるように作られています。病院における行事食には、どのような役割や目的があるのでしょうか。

病院における行事食の役割
病院で提供される食事は、病状回復のためには欠かせないものです。
入院中はどうしても生活のリズムや季節感を感じにくくなりますが、節分やハロウィン、クリスマスなど、その季節に応じた行事食を通じて四季の移り変わりを感じることができます。
また、行事食は単なる「特別メニュー」ではありません。患者さんとスタッフ、時には患者さん同士の会話のきっかけになります。食事を通してやりとりが生まれ、コミュニケーションが活性化すれば、入院生活もより楽しく過ごせるでしょう。つまり行事食は、身体の健康だけでなく、心のケアにもつながる重要な存在なのです。
病院で行事食を提供する目的
病院で行事食が提供される目的は、主に「季節感を感じられること」と「QOL(生活の質)の向上」にあります。入院生活では、病室と病棟の限られた空間の中で日々を過ごすため、どうしても単調になってしまいがち。そんな中、季節にちなんだ特別なメニューが出されることで、「今日は○○の日か」と季節や文化を感じられるのです。
食事のおいしさは、盛り付けや彩りなど、見た目の印象”にも左右されると言われています。行事食は見た目にも華やかで、香りや彩りが食欲を刺激すること、普段の食事とは違う特別感からも食事摂取量の向上にも効果があるとされています。食事摂取量の向上は栄養状態の改善につながります。つまり、「食べること」が治療になるのです。北海道のある病院では、旬の地元食材を積極的に活用したことで喫食率の向上につながったケースもあります。
特に高齢者や長期入院の患者さんにとっては、季節を感じられる行事食は、生活にメリハリを与える大切な要素となり、QOLの向上にもつながります。病院における行事食は、医療や看護と同様に、患者さんの「生活」にも寄り添う大切な支援のひとつといえるでしょう。
病院で行事食を提供する際の課題と解決策
入院生活中の大きな楽しみとなる行事食ですが、実際の提供にはさまざまな課題があります。病院で行事食を提供する際に直面する課題と、それを乗り越えるための工夫についてご紹介します。
行事食の提供が難しい理由
病院で行事食を提供する際の課題として、まず人手不足と調理スタッフの負担が挙げられます。行事食は通常の献立に比べて手の込んだものになる場合が多く、普段の調理作業よりもかかる時間や手間が増える傾向にあります。盛り付けや彩りにも工夫したり、調理現場の業務負担が大きくなってしまうのです。
また、アレルギーや嚥下機能に配慮した対応も欠かすことはできません。すべての患者に同じメニューを提供できないため、代用食の用意や嚥下食対応などの個別対応が必要となります。衛生管理や調理ともに複雑さが増してしまいます。
また、昨今では食材費高騰の影響で、行事食を続けたくても続けにくい現場が出ています。特別養護老人ホームにおける食事の質についての調査では、食材費高騰の対応として「常備菜・選択食・行事食・おやつを廃止、または回数を減らした(一時的な対応含む)」とした施設が902施設のうち43.8%にも上りました。
病院でも同様に、コストと人手の制約のなかで“行事食を無理なく続けるしくみが求められます。
行事食の提供に必要な工夫とは
こうした課題を解決するためには、提供方法や調理の仕組みの見直しや、工夫を行う必要があります。加熱調理後に急速冷却し、再加熱して提供する「クックチル」を活用すれば、行事食提供に伴う課題の軽減につながります。
クックチルはチルド状態で届き、厨房では加熱して盛り付けを行うだけで簡単に食事の提供が可能に。行事食にも対応しており、クックチルの導入によって調理の効率化が図れます。あらかじめ完成された行事メニューを使用することで、スタッフの負担を大幅に軽減できるのは、大きなメリットといえるでしょう。
また、クックチルには嚥下食の用意もあるため、行事食もペースト状やムース状などに対応しています。昨今の調理技術の進歩はすさまじく、嚥下食であっても見た目や味の再現度が高く、季節感をしっかり表現できるようになってきています。食べやすさと楽しさの両立が可能となり、どんな患者さんにも行事食を簡単に届けられるようになりました。
ナリコマのクックチルで簡単に行事食を提供!
行事食を続けるコツは「特別感は出しつつ、現場の手間は増やしすぎない」こと。
行事食の準備に手間をかけられない現場でも、ナリコマのクックチルを活用すれば、手軽に、しかも安心・安全でおいしい行事食を提供できます。

ナリコマのクックチルとは?
ナリコマのクックチルは、病院や高齢者施設などでの給食提供をサポートする、完全調理済み食品です。ナリコマでは、365日異なる日替わり献立の「すこやか」と、繰り返し使いやすい28日サイクル献立の「やすらぎ」から選べ、行事や季節に応じた行事食も豊富に揃っています。
クックチルは、加熱調理後すぐに急速冷却することで安全性とともにおいしさも保ちます。調理方法は湯せんやスチームコンベクションでの再加熱のみ。厨房での下処理もいらず、誰でも簡単に提供できるため、調理スタッフに専門知識や調理経験がなくても、安定した品質の食事を提供できます。
ナリコマの場合、素材のおいしさを生かした食事作りを日々追求しており、調理時には真空調理や低温加熱などを使い分けています。さらに、ナリコマでは刺身や生の果物といった特別感のあるメニューも柔軟に対応可能なのも嬉しいポイントです。
ナリコマは、提供食数が少ない病棟やユニットケア方式にも適しているため、設備投資と人件費も抑えながら、高品質な食事サービス提供を実現できるのです。
ナリコマのクックチルが病院の行事食に最適な理由
行事食の準備を無理なく安心して提供するために、ナリコマのクックチルは病院給食の現場にぴったりの仕組みです。

行事食・郷土料理の豊富なメニュー
ナリコマのクックチルでは、季節の行事や地域文化を感じられるメニューが充実しています。たとえば、味噌ラーメンやしっぽくうどんなどの日本各地の郷土料理を毎月取り入れていたり、「ひなまつり」にはちらし寿司や、ひし餅をイメージしたひし形寿司、ひなあられに甘酒のデザートも。
「クリスマス」には、メイン料理もいつもより少し豪華に、オムライスが登場するなど、見た目にも楽しい献立が揃います。
「七夕」には織姫と彦星、天の川に見立てた彩り豊かな七夕そうめん、「十五夜」には月をイメージしたお月見風卵豆腐や、お月見風団子の提供など、行事を食事から見て、感じて、味わえる工夫をしています。病院でも季節感のある楽しい食事タイムを演出します。
嚥下食に対応
行事食は見た目や味だけでなく、すべての患者さんが安全に楽しめることも必要不可欠です。ナリコマでは嚥下状態に応じて、下記の4形態をご用意しています。
- 普通食
- ソフト食
- ミキサー食
- ゼリー食
また、普通食と嚥下食はすべて同一の献立になっており、行事食の楽しみを誰一人取り残すことなく提供できます。
作業も簡単でスタッフの負担を軽減
上記の「行事食の提供が難しい理由」でもご紹介した通り、行事食は通常の献立にくらべると、どうしても調理や盛り付けの負担が大きくなってしまいます。ナリコマのクックチルであれば、再加熱と盛り付けだけで提供可能なため、調理時間の短縮や、調理スタッフの負担を大きく削減できるでしょう。厨房施設の課題でもある人手不足の現場でも、最低限の設備とスタッフ数で質の高い行事食が提供できるようになります。
病院の行事食で入院生活をもっと楽しく

行事食は、入院中の「食べる楽しみ」を守り、前向きな気持ちを支える大切なケアの一部です。季節を感じる喜びや特別感を届けます。現場スタッフへの負担や制限から、十分に行事食を提供できないとお悩みの場合には、ぜひ一度ナリコマにご相談ください。
ナリコマのクックチルを活用すれば、調理の手間を省きつつも、見た目や味にこだわった行事食や郷土料理の提供が可能になります。
患者さん一人ひとりが季節や食の喜びを感じられるよう、ナリコマは多彩なメニューで病院給食をサポートします。ナリコマのクックチルを通じて、入院中でも笑顔あふれるひとときをお届けしませんか?
入院生活をもっと楽しく過ごせるように、ナリコマが精一杯お手伝いいたします。
クックチル活用の
「直営支援型」は
ナリコマに相談を!
急な給食委託会社の撤退を受け、さまざまな選択肢に悩む施設が増えています。人材不足や人件費の高騰といった社会課題があるなかで、すべてを委託会社に丸投げするにはリスクがあります。今後、コストを抑えつつ理想の厨房を運営していくために、クックチルを活用した「直営支援型」への切り替えを選択する施設が増加していくことでしょう。
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