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好奇心が工場を動かす。寺本工場長の信念と歩み

飲食業界で16年働いたのち、ナリコマ広島工場へ転職した寺本さん。

パート入社から工場長へとキャリアを築き、広島工場の立ち上げ期から今日までを見続けてきました。仲間と共に支え合いながら現場を動かしてきた寺本さんだからこそ語れる、職場のリアルと広島工場の強みをお届けします。

◆インタビューに答えてくれた社員

寺本 一章:製造本部 広島工場 工場長/2007年中途入社

飲食業界で焼肉店に16年勤務。その後、2007年にナリコマ広島工場へパート入社。社員登用を経て課長職、副工場長を歴任し、現在は工場長として現場を統括。信条は「興味がなくなったら終わり」。従業員の真面目さや仲間との縁を大切にし、好奇心を持ち続けることを自らの成長の原動力としている。

 

偶然の出会いがキャリアの転機に

ナリコマに入社される前は、どんなお仕事をされていましたか?

高校卒業後は情報処理の学校に通いながら、昼間はスーパーの魚屋さんで対面販売をしていました。その後、飲食業界に進み、焼肉店で16年間勤務しました。就職を考えたとき、親に勧められてフリーペーパーの求人誌を3冊手に取り、無心で指さした焼肉店に電話をかけたんです。「これが運命だ」と感じ、そのまま入社を決めました。魚から肉へと扱う食材は変わりましたが、包丁の経験を活かせると前向きにとらえていましたね。

当時は朝8時から深夜2〜3時まで働くのが当たり前。体力的には厳しい環境でしたが、若い大学生アルバイトと一緒に働くのはとても楽しかったです。仕事が終わった深夜2時にそのまま海へ泳ぎに行くこともありました。忙しくても、不思議と毎日は充実していたと感じます。

ナリコマに入社したきっかけを教えてください。

会社の経営環境が変わってしまい、新しい職場を探すことになりました。ちょうどその時、身内の知人がナリコマで働いていて「調理経験のある人を探している」と声をかけてもらったんです。話を聞きに行くと、偶然にも私が働いていた飲食店と同じ系列出身で、互いに面識があることがわかったんですよ。「ご縁だな、これ!」と思いましたね。この出会いをきっかけに、ナリコマへ入社しました。

最初はパートとしてスタートしましたが、1〜2か月後には社員登用試験を受けることになり、大阪工場での研修にも参加しました。新幹線に乗るのは高校以来で、スマートフォンも普及していない時代。場所もよく分からないまま訪れた大阪工場では、広島にはなかった新しい機械をさらに進化した形で学ぶことができ、最初は「とんでもない会社だ!」と驚かされました(笑)。

広島工場の立ち上げ期と、根付いた“人の強さ”

広島工場の設立当初はどんな様子でしたか?

広島工場はナリコマが2つ目に設立した工場で、私が入社したのは工場オープンから半年ほど後の時期でした。当時の労働環境はかなり厳しかったですね。早朝から出勤し、夕方を過ぎてようやく帰れるような日々もありました。ただ、その後は機械化が進み、働く環境は大きく改善されました。私は入社以来ずっと広島工場に勤務しており、調理から包装まで様々な部署を見てきているので、工場の歴史やそこで起こった出来事を、誰よりもよく知っていると思います。工場の増設や改修、色んな歴史があって今の工場がありますね。

広島工場の従業員の特徴やエピソードを教えてください。

一番印象的なのは「雪が降っても皆が普通に出勤してくる」ことですね。他の工場では欠勤などあるかもしれないですが、広島では誰も休まない。広島の人は「一喜一憂しない」「言い訳をしない」性格で、それがそのまま工場の強みになっていると感じています。

—広島工場は定着率が高いとお聞きしましたが、理由は何でしょうか?

勤続年数10年以上のベテラン層が多く「現場のサポートが手厚い」ことですね。過保護にすることなく、しっかりと教育して定着させる文化が根付いていると感じています。昔は忙しさに紛れて十分な教育ができなかった反省から、今はしっかりと教えるようになりました。私自身もパートから社員になり、課長、副工場長を経て工場長になりましたが、教育体制が十分でない中でも、周りの協力があったから今の自分があると思っています。

地域を支える広島工場と、未来への展望

広島工場はどんな役割を担っていますか?

広島工場は、中四国・大阪・九州エリア向けに毎日2万食を製造しているという大切な役割を担っています。広島工場ならではの取り組みとして、最近はキャベツを割る機械や白菜の芯取り機など、新しい機械を他工場に先駆けて導入しています。これにより効率化や負荷軽減を進めるだけでなく、他工場とも連携をしており、実際に他の工場から見学に来るケースもあります。

—今後の工場としての目標や強化していきたいことはありますか?

今後の強化ポイントとしては、新設予定の岡山工場稼働までの間、増えていく食数をどのように効率的に生産していくか、いかに負荷を軽減していくかを突き詰めていくことだと考えています。他工場の良い事例があれば、積極的に取り入れていく方針です。岡山工場は、大阪や広島の食数を分担する役割を担うことになります。将来的には、高齢化社会が進む中で、現在の工場数では回らなくなるだろうと予測していますので、会社としてもまだまだ伸びるポテンシャがあると感じてますね。

好奇心と家族の時間──工場長としての大切なこと

工場長として大切にしている考えはありますか?

私が大切にしているのは「興味がなくなったら終わり」という考え方です。気になることがあればすぐに調べ、知らないままにしないようにしています。好奇心を持ち続けることで、仕事に向き合う姿勢を保てると思っています。ただ、本を読むのは苦手で、文字を見ると眠くなるんですよ(笑)。

ナリコマに転職してから生活面で変化はありましたか?

以前の長時間労働の職場では、子供が寝ている間に仕事に行き、寝ている間に帰ってくるため、子育てには参加できませんでした。電子レンジでチンした食事をキッチンで一人で食べる生活が16年間続き、「これが普通」だと思っていたんです。ナリコマに転職してから、今までサービス業で休めなかった土日も休めるようになり、残業も減って早く帰れるようになったことで、人生が大きく変わりましたね。当初は「なんで土日にこんなに人が多いの?」と戸惑うほど、土日の過ごし方が分からなかったんです。転職後は子供を保育園に迎えに行けるようになり、小学校の行事(運動会、卒業式)や中学校の入学式にも参加できるようになり、子供も親として認識してくれるようになりました(笑)

挑戦できる環境と、未来の仲間へのメッセージ

—ナリコマの面白さはどんなところですか?

ナリコマの面白さは「なんでもやっていい」ところだと思います。チャレンジにとても寛容な社風で、新卒3年目くらいの社員が数百万円越えの機械導入をプレゼンすることもあります。現場で「この機械が必要だ」と思えば、自分で調べて上長に相談、提案し、それが様々な会議体で提案され認められれば導入されることもあるんです。若手の意見をしっかり聞いてくれる環境がありますね。役員もフランクで話しやすいですし、私自身も「工場長」と呼ばれるより「寺本さん」と名前で呼ばれる方が好きです。

どんな人と一緒に働きたいですか?

面接で大事にしているのは、「目が輝いている」かどうかです。ナリコマについてしっかり調べているか、会社に興味を持っているかも、とても重要だと思います。やはり「興味のない仕事は続かない」ですから。好奇心を持ち、前向きに取り組める人と一緒に働きたいですね。

求職者の皆さんにメッセージをお願いします!

ナリコマは「いろんなことにチャレンジできる会社」です。会長や社長がチャレンジを大切にする社風を広めてきた背景もあり、色々なことにチャレンジできる体制が整っています。新卒でも先輩社員と近場の展示会などに参加したり、名刺を持って業者とやり取りしたりと、視野を広げられる機会が多くあります。私自身は、上がすぐに答えを出してしまうと現場の考える機会を奪ってしまうと考えています。だからこそ、現場が「一生懸命考えてきたこと」を大切にしたい。若手が自ら考え、行動し、責任を持つことを学べる環境があります。未来のある若手の成長を大切にしている、それがナリコマの社風ですね。

 

編集後記(中四国エリア採用担当より)

この記事を通して、寺本さんの人柄や広島工場ならではの空気感が少しでも伝わったのではないでしょうか。波乱のキャリアを経ても前向きに働き続けられるのは、「人の強さ」と「仲間への信頼」があるからだと感じます。広島工場は、雪の日でも出勤してくるほど真面目で責任感のある仲間が集まっている職場です。そして、未経験からでも安心して働ける教育体制が根付いています。「地元で長く働きたい」「仲間と支え合える環境を探している」そんな方にとって、広島工場はきっと心強い選択肢になると思います!

 

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