挑戦の場が広がる社内公募制度──ナリコマで描く、自分らしいキャリア
転職しなくても、新しい挑戦ができる—ナリコマの社内公募制度は、そんな“社内でのキャリア転職”を実現します。
キャリアの選択肢が「タテ」と「ヨコ」に広がり、社員一人ひとりが自分の理想のキャリアを追求できる環境がここにはあります。
尾﨑さんが語る、制度誕生から社員の挑戦が広がるまでの物語とは?
―社内公募制度とはどんな制度なのか教えてください。
社内応募制度とは、人材を求める部署が社内向けに募集をかけ、自発的に応募してきた社員の中から選抜するという「異動」の仕組みです。 社員が様々な部署での業務を経験することで、社内組織の活性化はもちろん、社員自身のキャリアアップにつながる制度です。ナリコマでは、社員が目指すキャリアの方向性に応じて「タテ」と「ヨコ」の成長の道が用意されています。タテのキャリアは、今の職種でさらにスキルを高め、スペシャリストとしてキャリアを積み上げる道。一方、社内公募制度を活用することで、新しい部署での経験を通じて幅広いスキルや視点を得る「ヨコのキャリア」も選べます。この制度を通じて、「今の仕事にこだわらず自分の強みを伸ばしたい」という社員が、自らの意思で次の挑戦に踏み出せるようになっています。
―社内公募の応募はどのような流れで進みますか?
社内公募は、以下のような流れで進められます。
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応募部署(職種)の確認
まず、社内の電子ブックに掲載されている募集情報を確認します。この電子ブックには、現在公募している部署やその役割についての詳細が記載されていますので、自分が挑戦してみたい部署(職種)があればすぐに情報を確認できます。 -
部署への連絡とカジュアル面談
興味を持った部署があれば、その部署に直接連絡し、「カジュアル面談」を受けることが可能です。この面談は選考要素のない、部署紹介や仕事の内容を知るための面談です。業務内容や部署の雰囲気を知るために多くの部署がカジュアル面談を取り入れており、まずは気軽に相談できる場となっています。 -
面接と選考
カジュアル面談を経て「この部署で働きたい」と思ったら、正式に応募して面接に進みます。選考情報や応募状況は守秘事項として厳重に扱われ、本人の許可がない限り、上長には開示されないため、安心して応募いただけます。
このように、ナリコマの社内公募制度は、気軽に始められるカジュアル面談からスタートできる点が特徴ですね。
<社内公募の情報は電子ブックで案内>
―社内公募制度がスタートした経緯を教えていただけますか?
現在の形での「社内公募制度」は2022年からスタートしました。職種特性上の専門的なスキルではなく、ナリコマでのこれまでの経験を活かして働いてくれる方に来てほしいというアウトソーシング部(現インクルージョン推進室)の声を受け、まずは1部署だけでの試行でした。私が入社して半年で制度の準備に着手することになり、まだまだ自分自身がナリコマのことを理解できていない中でしたが、竹内社長が「社内での人材の流動性を高め、社内人材の活躍がすすむことで、組織を活性化させたい」とサポートしてくださり、背中を押されました。かなり手探りでしたが、初回で現在の制度運営のベースが作れたことはかなり大きな手ごたえになりました。
―2年目の2023年度には、どのようなチャレンジがあったのでしょうか?
2023年度には、募集部署を拡大し16求人での制度運用としたことで、新たな課題も見えてきました。異動元の部署からは自部署からメンバーが異動でいなくなることに対する不安、上長からは応募情報が共有されないことに対するご意見をいただいたり、異動タイミングについても部門間での調整をお願いしていますが、なかなかうまく進まなかったりと、当初の想定通りに進まないことが多く、自分の事前の準備不足を痛感することが多かったです。正直なところ「ここまでネガティブに思う方がいるなら、この制度はやめた方がいいのかな…」と悩むこともありました。が、実際に異動された方からの「この制度があってよかったです!」という感謝の声と、社員の方から内線やチャットで「この制度はとても意義があるから、ぜひ続けてほしい」という励ましをいただいたことが心の支えとなり「やはり社員の方のキャリア形成に役立つ制度としてしっかりと育てていこう」という思いを新たにしました。
―3年目の2024年度では、どのような変化がありましたか?
2024年度の特徴としては、新卒で入社いただいた方の応募が多かったなという印象でした。新卒からずっとナリコマで頑張ってきて、自分のライフステージが変わっていく中で、他のことにチャレンジしたい思いや、今とは違うはたらき方を希望したくなると、転職を考えるしかなかった。でも、大好きなナリコマでキャリアが描けるなららそれが一番良いと思って、今回は公募にチャレンジしました、とおっしゃる方が多かったです。これまでの社内公募での異動者を見ていても、社内公募制度が一人ひとりのキャリアアップを具体的に支援しているのを実感しています。ナリコマであれば、異動を通じて新しい可能性に挑戦し、自分らしいキャリアを築ける。求職者にとっても、この制度が新しい一歩を踏み出すチャンスとなれば嬉しいですね!
―尾﨑さんの中で、社内公募制度に対する強い想いが感じられます。どのような思いがこの制度に込められているのでしょうか?
私がこの社内公募制度に込めているのは「社員のみなさんがキャリアオーナーシップをもってナリコマで働いてほしい」という強い願いです。はたらく目的は人によって様々で、優劣はないですし、どれも間違いではありません。
キャリアというと難しく聞こえますが、私ははたらく中で自分が「どうありたいか」のことだと考えています。こんなことをやってみたい、と思ったときにチャレンジできる環境がある。こんな風に働きたいと考えたときに、それが叶う職種がある。ナリコマに入社してくれた一人ひとりが、自分の力や可能性を社内で最大限に発揮できる場を提供したい。そう考え、私はこの制度を立ち上げ、全力で運営しています。
私は前職で人材紹介の仕事をしていた際、多くの転職希望者と向き合ってきました。その中で、「もし現職で解決策が見つけられたら転職せずに済んだのではないか」「今の会社で自分の力を発揮し続ける選択肢があったらどんなにいいだろう」と感じることが何度もありました。転職は時に必要な選択ですが、そのプロセスには大きなストレスやリスクも伴います。ゼロから新しい人脈を築くのは簡単ではありませんし、今まで積み上げてきた社内での信頼や繋がりが途切れてしまうのも惜しいことです。
そうした経験があったからこそ、「ナリコマで働くみなさんには、自分のキャリアの中で“成長したいとき”“新しい分野に挑戦したいとき”に、まずはこの社内で次の一歩を見つけてもらいたい」と強く思っています。社内公募制度は、そのための大切な土台です。部門を超えて異なる分野に挑戦できることは、社員にとっての“社内でのキャリア転職”ともいえます。新しい部署に行くことで、今までとは違う視点や考え方、スキルを身につけられます。そしてその経験は、異動元に戻ったとしても、社内の連携や業務の広がりにも活かされていくものだと思っています。
また、社内で新しい役割に挑戦することには「ナリコマにいてよかった」「ここで成長できた」と実感できる瞬間が必ずあると信じています。社員が自分の成長に誇りを持ち、働く喜びを感じられる会社であり続けるために、私はこの制度を大切に育て続けています。
―今後、社内公募制度がどのように発展していくことを期待していますか?
今後は、「社内留学」や「交換制度」といった新しい挑戦が実現できればいいなと思っています。例えば、1年間他部署で経験を積んだ社員が、元の部署に新たな視点を持って戻り、その部署の成長や業務改善に貢献できるような仕組みです。また、こうした制度が実現すれば、部門間のネットワークが広がり、社員同士の結束が強まり、社内全体での連携もさらに深まるのではないでしょうか。
もちろん、こうした制度を実現するためには他部署との調整が必要ですが、社員がナリコマで長期的にキャリアを見据え、成長し続けられる環境を整えていきたいというのが私の目標です!
実際に社内公募制度を利用した方のインタビューは<こちら>をご覧ください!
◆インタビューに答えてくれた社員
コーポレート本部 採用課 グループ長
尾﨑 智恵
大阪府出身
リユース業界で複数店舗管理を経験
その後人材業界での営業を経てナリコマに入社、中途、新卒、パート領域の採用担当として新大阪本社に勤務
仕事終わりのビールが一番のご褒美だと思っている