医療施設や介護施設の給食現場で重宝されている調理システム、クックチル。さまざまなメニューや食形態に対応していますが、「まずい」「おいしくない」といったイメージをお持ちの方も多くいらっしゃるかもしれません。なぜ、そのようなマイナスイメージが先行してしまうのでしょうか?
本記事では、クックチルが「まずい」「おいしくない」と思われてしまう理由に注目。人が食事をしたときに「おいしい」と感じる仕組みを解説しながら、ナリコマグループの進化したクックチルの魅力についても詳しくお伝えします。クックチルに興味のある方はもちろん、システムの導入をご検討されている施設の方も、ぜひ最後までお読みください。
目次
クックチルがおいしくないと思われているのはなぜ?

最初に、クックチルがどんなものなのか、基本的な部分を確認しておきましょう。クックチルは主に給食現場で活用されている調理システムです。あらかじめ食材を調理して急速冷却し、提供時まで0℃〜3℃のチルド状態で保存。提供直前になったら再加熱し、食器に盛り付けて配膳に回します。事前調理によって業務時間を有効的に活用できるほか、チルド保存することで菌が繁殖しにくくなるのも特長です。
クックチルにマイナスイメージがつく理由
クックチルが「まずい」「おいしくない」と思われてしまうのはなぜでしょうか?そこには、次のような理由があると考えられます。
栄養第一に考えられたメニューだから
医療施設や介護施設の給食は、当然ながら栄養第一です。クックチルも例外ではありません。栄養管理士などの専門家が中心となり、入院患者や高齢者の健康をサポートするためのメニューを考えます。そのため、バリエーションが少なくなってしまうことも。だからこそ、通常の食事よりも「まずい」「おいしくない」と感じてしまう場合があるのです。
食べるときに冷めているから
クックチルは料理を再加熱してから盛り付けます。そのため、盛り付けに時間がかかってしまうような給食現場では、提供までに料理が冷めてしまう可能性があります。すっかり冷めてしまった料理を口にしても、「おいしい」とはいえないかもしれません。
食べる時間が限られているから
医療施設や介護施設では食事の時間がきっちり決められています。クックチルを活用してスムーズに食事を提供しても、人によってはゆっくり食べられないかもしれません。そういったストレスも、「おいしくない」と思う理由になることがあります。
医療施設や介護施設でまずい食事を経験したから
一度でも病院食や介護食を「おいしくない」と思ったことがあれば、そのイメージはなかなか払拭することができないでしょう。その食事が実際にクックチルで提供されたかどうかはっきりしていなくても、「医療施設や介護施設で活用されている」というクックチルの説明を見れば、過去のマイナスイメージが蘇ってしまう可能性はあります。心理的な部分が大きくなりますが、これもひとつの理由として挙げられるでしょう。
食事を「おいしい」と感じる理由

先ほど給食現場で重宝されるクックチルが「まずい」「おいしくない」と思われてしまう理由をお伝えしましたが、そもそも人が食事をしたときに「おいしい」と感じるのはどんな仕組みなのでしょうか?
「おいしい」と感じるのは五感のおかげ
人が食事をしたときに「おいしい」と感じるのは、味覚・嗅覚・触覚・聴覚・視覚の五感が働くおかげです。その割合は味覚1%、嗅覚2〜3.5%、触覚1.5〜3%、聴覚7〜11%、視覚83〜87%といわれており、視覚が大半を占めていることがわかります。
料理がおいしいかどうかを視覚で判断するポイントは、色と形状。特に色の部分に注目すると、赤や黄色、オレンジといった暖色系の色は食欲を増進させる効果があります。対して、青や黄緑、紫などの寒色系、黒や灰色などの無彩色は食欲を減退させる色です。
しかし、色相環図の反対にある色を組み合わせると双方を際立たせる効果が生まれます。たとえば「緑が中心の野菜サラダに赤いトマトや黄色のパプリカを入れる」など、補色関係をメニューに反映させると、視覚的なおいしさを向上させることができるのです。
実は五感以外の要素にも左右される
「おいしい」「おいしくない」の判断は、五感だけによるものではありません。運動した後に飲む水や疲れたときに食べるスイーツなど生理的に体が求めているものや、幼少期から食べ慣れているものは自然とおいしさを感じるそうです。
また、信頼できる情報源でおすすめされていたり、脳がうま味を感じる成分が使われたりしていることも「おいしい」という感情につながります。さらに、食べるときの精神状態や食卓環境も重要です。心を落ち着けたり、ゆったりと座って食べたりできる環境も、おいしさを左右する要素になります。
クックチルは進化している!

ここまでお伝えしてきたように、クックチルはさまざまな理由から「まずい」「おいしくない」と思われてしまいがちです。しかし、クックチルを活用したナリコマグループの献立サービスには「おいしい」のためのこだわりがあります。そのポイントを以下にまとめてみました。
ナリコマグループのこだわり①選べる2パターンの献立
ナリコマグループの献立サービスは「すこやか」と「やすらぎ」の2パターンをご用意しています。介護/福祉施設と慢性期病院向けの「すこやか」は365日日替わりのメニュー、急性期/回復期病院向けの「やすらぎ」は28日サイクルのメニュー。メニューのバリエーションが豊かで、いろいろなものを食べる楽しみを感じていただけます。また、「やすらぎ」は治療食への展開も可能です。
ナリコマグループのこだわり②4つの食形態に対応可能
クックチルを活用した献立「すこやか」と「やすらぎ」は、常食・ソフト食・ミキサー食・ゼリー食の食形態に対応しています。常食と同じメニューが展開されているので、疎外感を感じることなく食事を楽しんでいただけます。
ナリコマグループのこだわり③行き届いた栄養管理
医療施設と介護施設は療養中の方や高齢者を受け入れるため、給食の栄養管理もかなり重要といえるでしょう。ナリコマグループでは、しっかりと栄養管理を行ったうえで、主食・主菜・副菜を献立化しています。
ナリコマグループのこだわり④彩りや見た目にも配慮
前述したように、「おいしい」と感じるには視覚の要素が大きいとされています。ナリコマグループの献立サービスは味だけでなく、目で見て楽しめるような彩りや見た目にもこだわっています。
ナリコマグループのこだわり⑤行事食や郷土料理も充実
日本の食文化を意識しているのも大きな魅力です。給食をよりいっそう楽しんでいただけるよう、行事食や郷土料理を取り入れています。
ナリコマのクックチルは 「おいしい条件」を満たしています
いかがでしたか?今回は給食現場で重宝されるクックチルが「まずい」「おいしくない」と思われてしまう理由に注目し、人が食事をしたときに「おいしい」と感じる仕組みについても解説しました。
ナリコマグループは、シンプルながらも効率的なサービスをお届けするために邁進中。「おいしい条件」を満たした自慢のメニューは、現在、全国各地のさまざまな医療施設や介護施設にてご好評いただいております。その数は2006年の375施設から年を追うごとに増加し続け、2023年には2373施設となりました。
公式サイトのフォームやお電話では無料相談やお見積りも承っております。導入をご検討の際には、お気軽にお問い合わせください。
クックチル活用の
「直営支援型」は
ナリコマに相談を!
急な給食委託会社の撤退を受け、さまざまな選択肢に悩む施設が増えています。人材不足や人件費の高騰といった社会課題があるなかで、すべてを委託会社に丸投げするにはリスクがあります。今後、コストを抑えつつ理想の厨房を運営していくために、クックチルを活用した「直営支援型」への切り替えを選択する施設が増加していくことでしょう。
「直営支援型について詳しく知りたい」「給食委託会社の撤退で悩んでいる」「ナリコマのサービスについて知りたい」という方はぜひご相談ください。
こちらもおすすめ
クックチルに関する記事一覧
-
厨房業務の負担軽減で毎日をもっとラクに|外注化・省スペース化・早朝勤務削減・配膳効率化で叶えよう
「人手が足りない」
「朝が早くて大変」
「厨房が狭くて作業がしづらい」
このような悩みを抱える現場は少なくないでしょう。今回は、厨房業務の負担軽減をテーマに、外注化による業務分担、省スペース化で動きやすい厨房づくり、早朝勤務削減につながる調理工程の工夫、そして配膳効率化による作業時間の短縮など、現場で無理なく実践できる改善のヒントを紹介します。 「人を増やさずに、今ある環境で少しでもラクにしたい」そんな現場に役立つ、厨房業務の負担軽減策をまとめました。 -
ニュークックチルの再加熱機器はどう選ぶ?再加熱ワゴンやスチコンなどの導入ポイント
病院や介護施設の厨房では、近年深刻な人手不足が目立ち、業務環境が圧迫されスタッフの負担が増加しやすくなっています。人手が足りなくても毎日の食事作りは欠かせないため、早急な対策が望まれています。ニュークックチルシステムは、人手不足の厨房課題を解決する手段の一つです。
ニュークックチルの導入では、再加熱機器等の専用機器が必要不可欠ですが、導入の際には自社施設に合う機器を選ぶことも大切です。そこでこの記事では、スチコン(スチームコンベクションオーブン)や再加熱ワゴンなどの専用機器の役割や特徴、メンテナンス費用も考慮した選び方や注意点などの導入ポイントを解説します。ニュークックチルシステムの基本から解説しますので、今までなじみのない方もぜひご覧ください。 -
ニュークックチルの導入事例から紐解く成功ポイント!再加熱機器の選び方や導入費用の考え方も解説
近年、介護施設や病院の厨房で深刻化する人手不足の課題解決に、ニュークックチルシステムが注目されています。この記事では、ニュークックチルが厨房の課題解決に役立つ理由と共に、ナリコマのニュークックチル導入事例と成功ポイントをご紹介します。ニュークックチルに必要な再加熱機器の選び方や、導入効果を踏まえた導入費用の検討方法も解説しますので、ニュークックチルの導入をお考えの担当者さまはぜひご参考ください。
セントラルキッチンに関する記事一覧
-
給食業務のICT活用に向けた教育研修!ICT基礎・ICT機器導入研修を踏まえたDX研修設計のコツ
病院や介護施設を含む給食現場では、近年の課題解決に向けてICT活用を望む環境が増えてきています。この記事では、給食現場でICTを活用するメリットとあわせて、従業員の教育研修に役立つ、ICT基礎研修・ICT機器導入研修・DX研修の設計のコツを解説します。給食業務のICT活用やICT関連の研修設計をご検討中の際にはぜひご参考ください。
-
セントラルキッチンでクックチルを製造!おいしさの理由とは
セントラルキッチンは、今や飲食関連の業務に欠かせない存在となっています。導入先は飲食店やスーパーマーケット、入院設備のある病院、介護施設など多種多様。今回の記事は、そんなセントラルキッチンのシステムについてお届けします。
セントラルキッチンの仕組みと特長だけでなく、そこで調理されるクックチルに関しても詳しく解説。近年注目を浴びているセントラルキッチンの魅力をお伝えします。ぜひ最後までお読みいただき、導入のご参考になさってください。 -
介護や医療の現場に必須!チームワーク強化研修・多職種連携研修・チームビルディング研修とは?
介護や医療の現場にチームワークは必要不可欠です。チームワーク強化研修・多職種連携研修・チームビルディング研修は、現場でのチームワーク作りに役立つ研修です。この記事では、介護や医療におけるチーム連携の必要性や、チームワークが厨房業務や人手不足の課題解決に役立つ理由も交えて解説しながら、個々の研修のポイントをまとめました。




