介護や医療の現場にチームワークは必要不可欠です。チームワーク強化研修・多職種連携研修・チームビルディング研修は、現場でのチームワーク作りに役立つ研修です。この記事では、介護や医療におけるチーム連携の必要性や、チームワークが厨房業務や人手不足の課題解決に役立つ理由も交えて解説しながら、個々の研修のポイントをまとめました。
目次
介護・医療業務に必要なチームの連携力とは?
介護や医療の現場では、さまざまな課題解決や質の高い業務を行うために、良好なチームワークが求められます。ここでは、改めてチーム連携の必要性と多職種連携の難しさを振り返りながら、良好なチームワークによって期待できる課題解決について解説します。
チームの連携不足が招くデメリットと課題
チームワークの欠如は、一般的に下記のような原因によって生み出されます。
- コミュニケーション不足により相談や協力できる関係性がない
- それぞれが自分の業務だけに集中して完結している
- 誰か一人に業務が偏っている
- 個々のメンバーの目標や役割の認識が統一されていない
- メンバー間の信頼関係が欠如している
介護や医療の現場では、一般的な原因に加えて、近年問題となっている人手不足により一人あたりの業務量が過多になり、自分の業務に集中せざるを得ないケースも考えられるでしょう。こうした理由によりチームワークが欠如すると、下記のようにさまざまなデメリットにつながります。
- 介護サービスの質の低下や対応ミスの発生
- 診療の質の低下や医療事故のリスク
- 業務効率の低下
- 人間関係の悪化
- 離職率の上昇によるさらなる人手不足
これらのデメリットは日々の業務に支障をきたすだけでなく、利用者さまや患者さまの安全を脅かし、施設自体の評価を下げ信頼性を失うことにもつながるため注意が必要です。
多職種連携の難しさ
多職種連携とは、医師や看護師、介護士、薬剤師、管理栄養士、ケアマネジャー、理学療法士など、分野の異なる専門職が連携し、それぞれの専門性を活かして業務を行うことです。介護や医療の現場では、こうした多職種連携が重要視されています。多職種連携により、サービスの質や安全性の向上、個々のメンバーのスキルアップなどさまざまなメリットが期待できます。
しかし、専門分野が違うメンバーが一緒に働く中では、意見の対立も起きやすく、役割分担が難しいこともよく見られます。多職種連携を効率良く進めていくためには、まず教育体制を整えることが大切です。多職種連携について理解を深めるためにも、適切な研修を実施しましょう。
厨房業務にもチームワークは必要
厨房で活躍する調理員や調理補助の仕事もまた、チームワークの重要性が高い職種です。介護施設や病院では、厨房業務にも人手不足の影響が出ており、利用者さまや患者さまの朝食を用意するための早朝勤務が必要になるなど、過酷な労働環境です。限られた時間と限られた人員で毎日3食を用意するためには、チームワークが欠かせません。厨房業務においても、チームワーク形成のための研修が役立つでしょう。
良好なチームワークが人手不足に伴う課題解決に役立つ
チームワークに優れた現場であっても、近年の人手不足の課題解決は難しいものがありますが、良好なチームワークが人手不足による負担の解消に役立つことは大いにあります。「サイボウズ チームワーク総研」が2020年に行った調査では、チームの課題や良いチームの傾向として下記のような結果が挙げられました。
【チームの課題上位】
1.人手不足
2.業務量の偏りがある
3.受け身体質
4.言われたことしかしない
5.業務の効率化
上記の課題について、良い関係が築けているチームでは、これからチームを形成する場合と比較して「業務量の偏りがある」「受け身体質」「言われたことしかしない」の割合は低い傾向が見られました。人手不足や業務効率化の課題は継続していても、その他の課題解決ができれば職場環境は向上するでしょう。
また、良い関係が築けているチームは、「業務効率が良い」「やる気がわく」「今のチームで仕事を続けたい」といった割合も高い傾向にありました。介護や医療の現場においても、チームワークへの意識でこうしたメリットが期待できるでしょう。
参照:サイボウズ チームワーク総研 チームワークが良い職場、そうではない職場の差が明らかに──サイボウズチームワーク総研が「グッドチーム」の要素を調査 2020年
チーム連携のベースを作る!チームワーク強化研修のポイント
チームワーク強化研修は、先述したようにチーム連携のベースとして役立つ研修です。研修は、職場やスタッフの状況に合わせて段階的に行うのも良いでしょう。例えば、新しくチームに加わる新人さん向けの研修を用意する方法もあります。
チームワーク強化研修の設計では、例えば下記のようなポイントがあります。
- コミュニケーションのスキルを学ぶ
- チームの目標やメンバーの役割を明確に共有する
- チームワークの必要性やメリットを改めて提示する

研修の実施では、研修の際にチームを作って簡単な課題に取り組んだり、ゲームを取り入れたりと実践的な内容も役立ちます。講義だけでなく、グループワークやロールプレイを交えるとなお良いでしょう。コミュニケーションやチームワークの活性化に役立つゲームはさまざまにあり、楽しみながら研修に参加してもらえるメリットもあります。ゲームを通して自分自身の課題に気付いてもらい、実際の業務における目標設定までつなげるといった構成も可能です。
現状の課題解決につなげる!多職種連携研修のポイント
多職種連携研修のポイントは主に、多職種連携について理解を深めることにあります。そのうえで下記のような内容に注目し、わかりやすい研修を構成しましょう。
- 個々の職種の専門性の概要や役割
- 専門職の視点による情報共有の大切さ
- より良い業務を行うための方法
- 高齢者の生活を支えるために必要な要素

多職種連携研修では「お互いを知り、顔の見える関係を作る」というキーワードもよく挙げられています。関わりのある専門職について理解を深め、自身の情報も提供していくことが大切です。こうした多職種連携における関係作りの難しさを理解したうえで、課題解決につながる内容を構築してみましょう。また、多職種連携は高齢者を支える地域包括ケアシステムとも深いつながりがあるため、高齢者の生活支援に注目した内容も参考になります。
多職種連携研修は、専門職向けの研修が自治体や外部のサービスから提供されていることも多いため、これらの研修を活用するのも一つの方法です。
さらに優れたチームを目指す!チームビルディング研修
チームビルディングには、それぞれのメンバーが持つ強みをさらに活かす、チームの質をさらに向上させるなどの目的があります。そのため、チームワーク強化研修とあわせて取り入れると役立つでしょう。業務効率化やチームとしてのスキルアップをさらに高めたいときにおすすめの研修です。また、チームビルディングでは、チームをまとめるリーダーや管理職のスキルアップも必要となるため、リーダーや管理職向けの研修として構築するのも効果的です。

チームビルディング研修の設計では、例えば下記のようなポイントがあります。
- チームとは何か、リーダーとしての役割
- チーム作りに必要な要素
- チームとして成果を出すコツ
- 共通のゴールの共有
チームビルディング研修においても、講義だけでなくゲームやグループワークなどの実践スタイルがよく盛り込まれています。実際にその場で考えたり意見を出したりすることで相互理解の深め方などがわかり、チームの成長を促すことにつながるでしょう。
ナリコマでは厨房業務のスタッフ教育をサポートしています
チームワークの強化やチームビルディングには、個々のスタッフのスキルも影響します。入社して間もないときやリーダーになったばかりの場合などは、仕事に慣れるまでが大変な面もあり、チームワークの形成まで意識が回らないこともあるでしょう。まず仕事に慣れてもらうためのサポートも大切です。

ナリコマでは、なるべく早くチームの一員として本来の力を発揮できるよう、オリジナルコンテンツでスタッフやリーダーの育成をサポートしています。厨房業務の最初のつまずきの解消に役立ち、他施設のリーダーとの交流の場などもあります。その後のチームワーク強化にもつながりますので、ぜひご活用ください。
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