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「ごめんなさい」を言える上司でありたい──宇杉支店長が語るリーダーの在り方

「この会社で長く働けるだろうか」「自分らしく成長できるだろうか」
就職や転職の場面で、誰もが一度は抱く不安かもしれません。

2003年に新卒でナリコマへ入社し、20代で課長、30代で支店長とキャリアを積み上げてきた宇杉さん。多様なメンバーをまとめる今、その言葉からは 仕事を通じて得られる成長の実感や、人から感謝される喜び がにじみ出ています。自身のキャリアを振り返りながら、ナリコマで働く面白さや続けられる理由を語っていただきました。

 

◆インタビューに答えてくれた社員

宇杉 茂久:営業統括本部 南近畿支店 支店長(既存顧客担当) /2003年新卒入社
公務員志望から一転、2003年に新卒でナリコマへ入社。営業職としてキャリアをスタートし、20代で課長、30代で支店長へと異例のスピード昇進。現在は南近畿支店の支店長として、幅広いメンバーをまとめる。リーダーとしての軸は「言いやすい空気をつくること」と「ごめんなさいを素直に言える上司であること」

公務員志望から一転──新卒でナリコマに飛び込んだ理由

―― まずは、宇杉さんがナリコマに入社されたきっかけについてお聞かせいただけますか?

私は2003年に新卒でナリコマに入社しました。実は元々公務員志望だったんですよ。当時は就職氷河期で、公務員が安定しているから、と公務員試験の勉強に専念していて、民間企業の就職活動は一切していませんでした。公務員試験がうまくいかず、どうしようかと思っていた時、たまたま本屋でダイヤモンド社発行の「今後伸びる100の企業」という雑誌を立ち読みしたんです。その中に「ナリコマエンタープライズ」が、高齢者福祉施設への給食会社として掲載されていました。内容としては創業以来右肩上がりのグラフが載っていて、高齢化社会の到来を考えると伸びる会社として注目されていたんだと思います。当時、リクナビなどのネット応募はまだあまり普及しておらず、会社に直接電話して「新卒の募集はしていないか」と問い合わせたのがきっかけですね。手書きの履歴書が当たり前の時代でした。

――入社から支店長になられるまでのキャリアについてお聞かせください。

最初は営業職として入社し、28歳か29歳くらいの時に、上司から声がかかり「管理課長(現:CS課長)」に就きました。当時は営業が契約後の「守り」の部門を強化する必要があるという認識で、専任の人間がいなかったんです。20代で課長に就いたのは、今振り返ってもかなり早かったと思います。課長を3年ほど務めた後、32歳か33歳の時に東海事業部(現:東海支店)に異動し、部長(現:支店長)に就任しました。東海に1年半ほどいて、33歳か34歳で南近畿(現:近畿支店)に戻ってきた時に、部長という役職で戻ってきました。

――かなり早いスピードで昇進されていますが、どのような点が会社に評価されたと思われますか?

正直、周りにそのポジションを任せられる人がいなかった、というのが一番のような気がしますね。営業は成果が出れば分かりやすいですが、管理は「守って当たり前」の世界です。例えばクレームで解約を阻止しても『それで終わり』なんです。逆に解約になればマイナス評価にしかならない。だから、良い「やり手」がいなかったんじゃないかと。私は基本的に会社から言われたら「分かりました」と応えるタイプなんです。求められたのでやる、という感じですね。

言いやすい空気をつくる。それがチームづくりの第一歩

――支店長として、チームを作る上で特に意識されていることはありますか?

よく課長やチーフ、アドバイザーの方々と面談する時にも話すのですが、血のつながった親子でも、言葉に出さないと思っていることを100%理解するのは難しいですよね。ましてや、一緒に仕事をしているメンバーであれば、なおさらです。だから、メンバーが思っていることを「言ってもらえるような空気、環境にしたい」と意識しています。何もせずにいると、思っていることの1割以下しか出てこないでしょう。相手に不信感を持たれたくないとか、心証を悪くしたくない、という気持ちが働くからです。でも、話しやすい空気を作ることで、2割、3割と引き出せれば、それだけで効率が2倍、3倍になるわけですから。

――その「話しやすい雰囲気」をつくるためにどのような工夫をされているのですか?

まず、自分から積極的に話しかけることを意識しています。あとは、人間関係の構築で一番良いのは、自分の弱みをまず出すことだと思うんです。親しくない人には、自分の弱いところや苦手なことは言わないですよね。それをあえて言うことで、心理的な壁が溶けるんですよ。

もう一つ、自分の行動理念にもなっていますが「自分がされて嫌なことはしない」逆に、自分がされて嬉しいな、良かったなと思うことをどんどんしてあげる。もちろん、人それぞれ感じ方は違うかもしれませんが、一般的に自分がされて嬉しいことは、8割方は相手もそう感じるはずです。そうすれば信頼関係やコミュニケーションが築かれていくと思います。そして、嘘をつかないことも意識しています。

あとは管理職になればなるほど、意識しているのが「ごめんなさい」と正直に言うこと。感謝の「ありがとう」は言いやすいですが、「ごめんなさい」はなかなか言えない方が多いと思います。これは、謝ると自分の指示や指導が間違っていたと認めなければならず、次から言うことまで間違っていると思われるのが嫌だ、という心理が働くからだと思います。私は完璧な人間ではないと思っているので、悪いことをしたら当然謝ります。自分がされて嫌だったことなので、素直に非を認めて謝ることを意識しています。

新しく入った人も馴染みやすい、南近畿支店の雰囲気

――最近は中途採用も活発だと思いますが、新しく入った方が支店に馴染めるよう、何か意識されていることはありますか?

さまざまな方が入社されていますから、現場の人まで全員に目配りするのは正直難しいです。ただ、アドバイザーさんについては会議などで会う機会があるので、積極的に話しかけるようにしていますね。あとは、年に2回、面談をするようにしています。初対面の人であれば、相手のことを知りたい気持ちが強すぎて質問ばかりしてしまうと面談にならないので、私から先に自分のことを話します。「僕はここに住んでいる。僕はこういうのが好きだ。僕はこんな風に思っている」と。そうすることで、相手も話しやすくなるのではないかと。

――宇杉さんがいらっしゃる南近畿支店はどんな雰囲気ですか?また、他の支店と比べて『ここがすごい』と思うポイントはありますか?

南近畿支店は、若い方もいれば、私より社歴の長い人もいるなど、バラエティに富んだ構成ですね。比較的、皆が仕事に対して前向きに捉えて一生懸命に取り組む支店だと思います。他の支店と比べた時の強みは、やはりFSP(契約形態の一つでナリコマが厨房を運営すること)の知識や経験が圧倒的に豊富な点だと思います。大阪はナリコマが始まった場所なので、様々なノウハウや苦労が脈々と受け継がれています。特に大阪のお客さんは要求が厳しいことも多く、そうした顧客との経験も継承されているのが強みかもしれません。

営業の流儀:「聞き手」に徹する姿勢

――宇杉さんが営業として意識されていることは何ですか?

営業として意識しているのは、会社の主張ばかりをしないことです。「聞き手の立場になる」というのを意識していますね。営業担当はどうしても会社のアピールが先行しがちですが、それはお客さんにとってはあまり興味のない話だったりします。興味のあることを尋ねて、それに対して的確に細かく教えてくれるのが一番良いんです。だから、余計なことは基本的に言わない。会議でも同じで、触りだけ伝えて、「それってどういうこと?」と聞かれたら細かく説明するようにしています。悪いことを報告する場面でも、言い訳がましくダラダラ話されると、結果が悪かったこと以上に聞く気をなくしますよね。だから、私はよくクレーム処理の際にも伝えるのですが、まず「謝りなさい」と。そして、人間関係ができていれば、相手は「なんで?」と必ず聞いてくる。聞かれたタイミングで理由をしっかりと伝えれば、相手の怒りも少し収まるんです。

例えば、アドバイザーさんたちがお客様に導入計画書や進捗会議を進める際も、会社から言われたからとただ説明するのではなく、「枕言葉」を付けるように指導しています。今の社会情勢で物価や人件費が上がっている中で、収支バランスが崩れている。だから「今後を見える形にして進めていきたい」と、お客様の長期的なメリットを伝えると、相手も「会社のことを考えてくれている」と思って受け入れやすくなります。会社の施策は全て、信頼関係を築き、長くお付き合いするための手段であって、目的ではありません。不要だと言われたら、無理強いせずに、今は引き下がる。しかし、その情報は内部に置いておき、半年後や1年後に改めて提案すれば、気持ちが変わることもある。そのための準備だけはしておきなさい、と伝えています。

――支店長として、社員の方々とは日々どのようにコミュニケーションを取られていますか?

最近は同行することは少ないのですが、営業所に出社している時には、皆に会えるので話しかえるように心がけています。会議ではなかなか言えないことも、1対1の日常会話で、「最近こんなことで困っているんです」とか、会社の方針で「ちょっと言いにくいな」という雰囲気を感じたら、私から「俺がアドバイザーだったらこう言うかな」という感じで伝えていますね。私にとって営業所は、単なる事務作業の場所ではなく、コミュニケーションを醸成するための場所だと思っています。特に若い子たちは、会社の愚痴や不満を言うことで発散したいこともあるでしょう。上層部は、部下たちが周りの目を気にせず話せるような場所があるべきだと理解してほしいですね。私は仕事も楽しんでほしいし、笑いながらやっていた方が絶対良いと考えています。上司になればなるほど、怒っている姿や機嫌が悪そうな姿は見せるべきではない。喜んだり楽しそうにしているのは、相手に伝染して良い雰囲気になるので良いですが、怒りや悲しみを表に出すのは控えるように意識しています。愚痴が溜まることもありますが、その時は気の許せる同僚に話すようにしています(笑)。

ナリコマで働く魅力:やりがいと社会貢献

――ナリコマは近年色んな変化がありますが、今のナリコマで働く面白さややりがいはどのような点にありますか?

ナリコマは、今後の社会インフラ、特に高齢者施設の食事という分野に適した会社だと思います。共働きが当たり前になり、親御さんの介護が必要になった時、どうしても施設に預けざるを得ない状況が増えています。その時に、施設選びの基準の一つとして、やはり「食事がおいしいか」は非常に重要になります。ナリコマは、そうした社会のニーズに応え、安心感を提供できる会社です。

また、この分野の専門的な会社で働いていれば、将来、自分自身の親の介護が必要になった際にも、ミキサー食の基準や食べやすい食事の工夫など、仕事を通して得た知識が必然的に役立つでしょう。そして、アドバイザーさんのように施設を訪問する立場であれば、どこの施設が良いかという情報も得られるはずです。

何よりも、ナリコマでの仕事は「人から感謝される場面」が多く得られる仕事だと思います。入居者さんや利用者さんから「いつもおいしい食事ありがとう」と言われるのはもちろん嬉しいですし、介護職員さんからは「食欲が増して助かっている」と聞けば嬉しい。施設長さんから「君たちと付き合って良かった」と言われる時も、やはり嬉しいですね。人から感謝されたい、という強い思いを持っている人には、ナリコマは非常にマッチする会社ではないかと思います。

――中途採用でナリコマに入社し、活躍されている方々に共通する特徴はありますか?

特徴としては、吸収力がある人ですね。あとは、今までの会社の固定概念にとらわれない人が良いかもしれません。前の会社のやり方に固執してしまうと、新しいことを吸収できなくなりますから。素直に、真摯に何でもやろうとする積極性や主体性を持っている人が活躍していますね。中途採用者は、これまでの仕事を辞めて新しい世界に飛び込むわけですから、元々主体性が高い人が多いと感じます。

――宇杉さんが面接で必ず聞く質問や、重視する点はありますか?

全員に聞く質問は「働く上で自分が一番大事にしていること、大切にしていることは何ですか?」です。その答えで一番嬉しいのは、「チームワーク」や「協調性」という言葉が出てきた時ですね。どんな仕事も一人で100%できるものはなく、必ず誰かの力が必要になりますから。自己中心的な人間ではなく、思いやりを持って相手の立場に立てるような、協調性のある方を求めています。

世の中のためになる仕事を、一緒に

――最後に、ナリコマに興味を持っている求職者の方へ、ぜひメッセージをお願いします。

ナリコマは、今後の社会インフラに立ち向かう企業であり、本当に世の中のためになる仕事です。当然、やりがいは非常に高いですし、単なる「物売り」に留まらず、お客様の経営や雇用の手助け、ひいてはお客様の従業員さん、その家族、そして入居者さんなど、関わる人全てが笑顔になるような仕事です。「人から感謝されたい」という強い思いを持っている人には、ぜひナリコマで働くことを検討してほしいと思います。

編集後記(エリア採用担当より)

今回インタビューをしていて何度も感じたのは、宇杉さんの「人に向き合う姿勢」と「誠実さ」でした。メンバーが話しやすいように自分から声をかけたり、弱みも隠さず見せたり…。そうした姿勢が、南近畿支店の前向きで居心地のいい雰囲気につながっているんだと思います。若手もベテランも安心して力を発揮できるのは、支店長をはじめ現場の土台がしっかりしているからこそ。少しでも「ここで働く自分を想像してみたい」と思った方、ぜひ気軽に話を聞きにきてくださいね。

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