老人ホームなどの介護施設では、食事のおいしさだけではなく、栄養バランスや食事形態、献立の豊富さも施設選びの際に確認されるポイントです。生活の中で欠かせない食事だからこそ、一人ひとりの状態に合わせた食事を、安定して提供できることが求められます。
このような食事提供を支える方法のひとつに、クックチルシステムがあります。クックチルとは、加熱調理した料理を急速冷却して保存し、提供するタイミングで再加熱する調理方式です。施設内での調理工程を減らし、厨房業務を効率化する方法として活用されています。
今回は、老人ホームで食事が重視される理由や、食事に求められるポイント、クックチルのしくみや導入するメリットについてご紹介します。
目次
老人ホーム選びでは食事も重要なポイント

老人ホームでは、毎日の食事が入居後の生活を支える大切な要素となります。食事は栄養摂取だけではなく、日々の楽しみのひとつでもあるため、施設を選ぶ際には食事内容も確認しておきたいポイントです。
おいしさも大切ですが、栄養バランスや献立が豊富であること、嚥下機能や咀嚼機能に合わせた形態に対応できるかも重要です。老人ホーム選びの際には、入居後も安心して食事ができる環境が整っていることが大切なのです。
老人ホームの食事に求められる3つのポイント
老人ホームの食事で特に重要なのは、主に下記の3点です。
- 栄養バランスが取れているか
- 利用者に合った食事形態に対応できる
- 飽きのこない献立を提供できる
①栄養バランスがとれているか
高齢者にとって、健康な体と身体機能の維持には栄養バランスの取れた食事は欠かせません。厚生労働省の『令和5年国民健康・栄養調査』によると、65歳以上の低栄養傾向にある人は、男性12.2%、女性22.4%となり、85歳以上になると男性22.8%、女性24.8%へと高くなっています。年齢を重ねるほど、低栄養傾向になりやすいため、食事の栄養バランスはとても重要であることがわかります。
低栄養になると、筋力や身体機能の低下などにつながる可能性があります。健康状態を維持するためにも、利用者の状態に合わせながら必要な栄養を摂取できる食事を提供することが重要です。
②利用者に合った食事形態に対応できる

高齢になると徐々に嚥下機能や咀嚼機能が低下し、誤嚥などのリスクが高まります。食事による誤嚥や窒息を避けるために、嚥下力や咀嚼力に合わせた食形態での提供は重要です。老人ホームの食事は大きく分けて「普通食」「介護食」「治療食」の3種類があります。特に「介護食」については、一人ひとりの嚥下力・咀嚼力に応じた食事形態に細かく対応できるかも求められるポイントの一つです。入居中に嚥下力・咀嚼力が変化することもあるため、利用者の状態に合わせて食事形態を変更できる体制が整っていることが大切なのです。
③飽きの来ない献立を提供できる
老人ホームでは、行事食や旬の食材など、食事を通して季節を感じられる工夫も大切です。豊富な献立を用意するなど、飽きのこない食事を提供することも求められます。季節の食材やその地域の郷土料理などを取り入れ、献立に変化をつけることで、食事の時間がより一層楽しいものになるでしょう。
老人ホームでおいしい食事を提供するメリット

おいしい食事は、入居者にとって毎日の楽しみとなるだけでなく、心身の健康や生活の質にも関わります。ここでは、おいしい食事を提供することで期待できるメリットを紹介します。
食事のおいしさが生む 心と体へのいい影響
おいしさと見た目の美しさに加えて、飽きのこない食事は利用者にとって日々の楽しみにつながります。。食事を通じて入居者同士やスタッフとの会話が生まれることで、コミュニケーションの機会にもなるでしょう。
食べることは高齢者の生きる力につながる
食べることは視覚や味覚などの五感に加えて、歯や顎、呼吸器や脳などの多くの器官が働くことで成立しています。施設入居高齢者を対象に、食の支援を行った研究では、口腔ケアや運動・活動の促進、人とのコミュニケーションや生活リズムの改善、食形態の見直し、食事介助技術の改善などを行ったところ、研究の間は栄養摂取状態や食欲、意欲が向上したそうです。
高齢者の食事を支えるためには、食事内容だけでなく、食形態や食事環境なども含めて考えることが大切です。しかし、人員不足や体制を整えるまでに時間を要するなど、すべての条件を満たすことはなかなか難しいのが現状です。
老人ホームの食事提供に活用できるクックチルとは?

ナリコマでは、30年以上にわたり厨房受託事業に携わってきた経験を生かし、完全調理済食品(クックチル)を提供しています。ここからは、クックチルのしくみやおいしさへのこだわり、導入するメリットについて紹介します。
クックチルとは?
ナリコマの「完全調理済み食品(クックチル)」は、セントラルキッチンで加熱調理した料理を冷却・チルド保存し、老人ホームなどの施設に配送しています。施設では、食事の際に再加熱し、盛り付けと配膳を行います。
また、調理後は30分以内に冷却を開始し、90分以内に中心温度を3℃以下まで下げてチルド保存します。徹底した衛生管理のもとで製造することで、安全・安心な食事提供につなげています。
クックチルのこだわりのおいしさ
ナリコマのクックチルでは、食事の時間を楽しんでもらえるよう、和洋さまざまな献立を提供しています。出汁も献立によって配合を変えることで、飽きのこないおいしさを追求している点が特徴です。
嚥下力・咀嚼力に合わせて4つの食事形態(「普通食・ソフト食・ミキサー食・ゼリー食」)に対応しており、どの形態でも素材本来の味と香りを楽しめるように工夫されています。
ナリコマのお食事のおいしさへのこだわりはこちらからチェック
美味しさへのこだわり|サービス・特徴|ナリコマグループ
クックチル導入のメリット

クックチルの導入によって施設内での調理工程を減らし、厨房業務の効率化や人員配置の見直しにつなげることができます。ここでは、ナリコマのクックチルを導入する2つのメリットを紹介します。
①厨房業務を効率化できる
ナリコマのクックチルは、セントラルキッチンで調理された料理を厨房で再加熱し、盛り付けするだけで食事提供できます。厨房内で一から調理する必要がないため、調理未経験者でもスムーズに作業できる点が特徴です。厨房業務の効率化によって、限られた人員でも運営しやすい体制を整えられます。人手不足やスタッフの業務負担などの課題を抱える施設にとって、クックチルは対策のひとつとなるでしょう。
②導入後も継続的なサポートを受けられる
厨房受託事業を30年以上続けているナリコマだからこそできる、充実のサポートで現場の不安を解消いたします。導入当初に浮上しがちな不安や問題は「導入時立ち上げサポート」で、現場の状況に合わせて運用を支援している点も特徴です。
<導入時立ち上げサポートの例>
・業務管理、オペレーションのご確認
・人員配置のサポート
・スタッフに向けた説明会
・スタート初日サポート
詳しくは下記URLをご覧ください。
盛り付けや調理方法、厨房内の動線やオペレーションにおいても、ナリコマスタッフがサポートを行います。運用開始後には毎月の運営状況を確認し、現在の課題と改善策についても分析するなど、継続的な支援を行っています。
老人ホームの食事と厨房運営を支えるナリコマのクックチル

老人ホームの食事は、入居者の毎日の生活を支える大切な要素です。食事の充実と安定した厨房運営を両立する方法のひとつとして、ナリコマの完全調理済食品・クックチルの活用を検討してみてはいかがでしょうか?
ナリコマでは、食事の充実による施設の魅力向上から、人手不足やスタッフの業務負担などの厨房運営の課題まで、施設の状況にあわせたご相談も承っておりますので、クックチルの導入を検討されている方は、下記よりお気軽にお問い合わせください。
クックチル活用の
「直営支援型」は
ナリコマに相談を!
急な給食委託会社の撤退を受け、さまざまな選択肢に悩む施設が増えています。人材不足や人件費の高騰といった社会課題があるなかで、すべてを委託会社に丸投げするにはリスクがあります。今後、コストを抑えつつ理想の厨房を運営していくために、クックチルを活用した「直営支援型」への切り替えを選択する施設が増加していくことでしょう。
「直営支援型について詳しく知りたい」「給食委託会社の撤退で悩んでいる」「ナリコマのサービスについて知りたい」という方はぜひご相談ください。
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◆健康管理:歯科健診による口腔ケアを行い、ウォーキングなどの軽い運動を取り入れる。
◆嚥下調整食(介護食)の活用:摂食機能のレベルにあわせた食形態に変更し、安全な食事環境を整える。
こうした日常的な取り組みによって栄養状態を改善し、自分らしくイキイキとした生活の基盤をつくりましょう。
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