導入事例｜ナリコマグループ

導入事例

突然の委託撤退から1ヶ月。短期間で順応するにあたって、ナリコマさんのサポートは大きな助けとなりました。

特別養護老人ホームマザーハート

特別養護老人ホーム

今回インタビューにお答えいただいたのは、特別養護老人ホームマザーハートさま。委託会社から、高額な値上げ要求と突然の撤退を告げられ、厨房運営の抜本的な見直しを迫られました。介護業界全体で人手不足やコスト高騰が深刻化する中、わずか1ヶ月という短期間で直営への切り替えを決断。その大きな決断を支えたのが、ナリコマが提供する厨房システムと手厚いサポート体制でした。導入に至るまでの経緯と、具体的な効果について詳しくお話を伺いました。

導入の背景

委託会社の撤退宣告。残された時間は、わずか1ヶ月。

ことの始まりは、委託会社からの、年間で約390万円にものぼる値上げのお話でした。昨今の情勢を考えると仕方ない部分もあると、一度はその条件を受け入れる方向で考えていたのです。しかし、その直後に突然契約を終了したいというお話がありました。

次の委託先を探すため、すぐに3社ほどからご提案をいただきました。ですが、どの会社も人材不足や食材費高騰の影響で、品質を維持するためには冷凍食品やチルド食品の活用が避けられないというお話でした。自分たちが求めるサービスを維持するのは難しいと感じ、直営への切り替えを決断せざるを得ませんでした。残された時間はわずか1ヶ月でした。

選んだ理由

決め手は、短期間での導入を可能にする手厚いサポート体制でした。

とにかく時間がありませんでしたので、もうナリコマさん一本に絞って準備を進めるしかないというのが正直なところでした。実は以前、系列のグループホームでクックチルを導入した経験があり、どういうものかというイメージは持っていました。ただ、それは家庭の延長線上にある小規模な厨房での話です。入居者50名規模の施設で本当にうまくいくのか、最初はとても不安でした。

しかし、担当の方からナリコマさんの運営システムについて、とても丁寧にご説明をいただきました。セントラルキッチンを活用することで厨房での業務を大幅に短縮できる仕組み、行事食まで含めた365日の献立、介護食も通常食も同じ価格で提供いただけます。また行政の監査対応にも必要な栄養帳票がすべてシステム内で管理できるため、栄養士の業務負担軽減ができます。そして、全国6拠点に大規模食数の製造能力を有するセントラルキッチンがあり災害などの不測の事態でも安心できることなど、その強みは明らかでした。

何よりも心強かったのは、導入前の手厚いサポート体制です。1ヶ月という短い期間で、業務全体の整備からオペレーションの確認、人員配置の相談、さらにはスタッフに向けた説明会まで、すべてにおいて手厚く支援していただきました。説明会では、実際にナリコマの商品を使用しながら食材の取り扱い方や盛り付け方を説明いただきました。新しい調理スタッフの採用に関しても、施設周辺の求人を分析したり、最適な求人が出せるようサポートしてくださったりと、本当に至れり尽くせりです。このサポートがなければ、短期間での切り替えは不可能だったと思います。

導入後の効果

委託運営ではブラックボックスだった費用の内訳が明確に。経営改善に取り組みやすくなった。

導入後の効果は、私たちの想像をはるかに超えるものでした。まずコスト面ですが、委託をお願いしていた頃と比較して、給食業務だけで年間約270万円もの経費を削減できました。当初提示されていた約390万円の値上げ分を考えると、実質的には660万円近くコストを抑えられた計算になります。これは非常に大きな成果です。また、以前はブラックボックスだった食材費や人件費の内訳がすべて明確になり、無駄な在庫や発注を減らすといった経営改善にも取り組みやすくなりました。

普通食と介護食どちらにおいても品質面で、良い変化が生まれています。調理経験の浅いパートさんなど、誰が作っても安定した品質を提供できるようになりました。これは本当に画期的なことです。入居者さまからも、メニューが豊富で美味しい、郷土料理などもあって楽しいと好評です。リクエストにも柔軟に対応しやすくなり、厨房と介護、看護、現場との距離がぐっと縮まったように感じます。導入して終わりではなく、運営方法などの課題解決、シフト改善提案、独自のコンサルティングシートで収支を定期報告など定期的に相談に乗り、現場の課題に寄り添いながら一緒に走ってくださることが一番の安心感につながっています。