介護老人保健施設 ベルツリー
介護老人保健施設今回インタビューを行ったのは、岐阜県多治見市の総合老人福祉施設ベルツリーさま。平成8年の開設から30年経ち、介護を取り巻く状況は大きく変化しました。それに伴い、長年こだわってきた手作りによる食事提供体制も見直すことになったそうです。施設長の鍋島さま、ケアハウス相談員の稲垣さま、特養相談員の羽賀さま、管理栄養士の宮本さまより、詳しいお話をうかがいました。
導入の背景
施設長 鍋島さま:
利用者さんに食べる楽しみを感じてもらうため、多治見の名産品である陶器の食器を使い、手作りの食事にこだわってきました。開設当時は措置制度でしたが、介護保険制度が始まったことで、ケアをする対象となる利用者さんも変わりました。特養の重度化した利用者さんでも食べやすいように刻み食・ごく刻み食・ミキサー食などを採用しておりましたが、十分な栄養摂取が難しくなっていました。その場の手作りにこだわりたい気持ちはありましたが、特養の利用者さんに適した食事について考え、運用変更の必要性を認識しました。また、もともとお願いしていた委託会社さんと細かい部分で折り合いがつかなくなった、という背景もありますね。
選んだ理由
ケアハウス相談員 稲垣さま:
試食でお食事を目にしたとき、色鮮やかで美しいと思いました。きれいな見た目は、利用者さんの食欲増進につながると感じました。
特養相談員 羽賀さま:
私は家で畑をやっていることもあり、野菜の味が印象に残りました。調理すると素材の味が失われていくイメージを持っていたので、しっかりと味がわかるミキサー食は特に良かったですね。
管理栄養士 宮本さま:
試食会では、手作りのおやつがすごくおいしいと思いました。また、嚥下が難しい方でも食べやすいパンがあるということもお聞きして、とても魅力的だと感じました。
導入後の効果
施設長 鍋島さま:
今年のデータを昨年/一昨年のデータと比較検討してみましたが、稼働率が、78.5%→95.9%へ向上しており、利用者数は増えていました。その一方で、入院の延べ日数は12.8%減少し、入院率は3.62%から2.8%に下がっています。医療体制は以前と変わっていないため、ナリコマさんのお食事が利用者さんの健康を支えているところもあると思います。
特養相談員 羽賀さま:
直営に変わり、利用者さんとの関わりを以前よりも感じられるようになりました。厨房職員さんたちも、介護の一端を担っているイメージが持ちやすくなったというか。何かあったときに、現場とのコミュニケーションが取りやすい環境は、とてもありがたいですね。委託だと見えにくかった方針も、今は見えやすくなり良くなったと思います。
管理栄養士 宮本さま:
委託のときに来られていた厨房職員さんが多く残ってくださったので、施設内の設備などに関しての説明は不要でした。切り替えは慣れるまでが大変でしたが、慣れてからの作業スピードは一気に上がりました。ナリコマさんが工程表を用意してくれたので、次にやるべき作業内容が明確になり、段取りが組みやすかったことも印象的です。私個人としては、困ったことがあればすぐに対応してくださるサポート体制もありがたいと思っています。
クックチルは出来立てではない点を不安に感じていましたが、導入後はイメージが変わりました。真空パックで届くので、素材に味がよく染み込んでいて、特にお魚は利用者さんからもご好評いただいております。
お膳に並べたときも色味のバランスが美しいですし、味付けや食材のバリエーションも豊富になるよう工夫されていると感じます。それから、ナリコマさんのミキサー食はとても質が高いと思っています。本当に少量でも栄養がとれるので、嚥下が難しい方にはありがたいです。
また、特養におけるデータをみると、以前は低栄養のリスクが高い利用者さんも結構いらっしゃいました。現在は稼働率が17.4%向上して利用者様が増えているにもかかわらず、高リスク者の割合は22.36%から19.93%へと減少しています。
入院率が下がっていることと同様に、目に見えて高リスクの方が少なくなっているのは、間違いなくナリコマさんのお食事の効果ですね。
施設長 鍋島さま:
施設は病院とは違ってやれることが少ないので、食事が一番の楽しみです。だからこそ、利用者さんにあわせた食事提供が大切だと感じています。切り替える際の準備期間は忙しくなりますが、職員さんに対する事前説明会はきちんと設けたほうがいいと思います。
ナリコマさんは導入前からよく足を運んでくださっています。あとから新しい職員が入ったときにも、育成面でサポートいただきました。導入後も細やかにケアしていただける点は、とてもありがたいと思います。単なる取引先の会社ではなく、「一緒に考えてくれるパートナー」という感覚が生まれています。
ケアハウス相談員 稲垣さま:
お食事が変わると、利用者さんが味付けに慣れるまで2〜3カ月はかかります。ただ、その期間を越えたら、栄養バランスがとれていますし、とてもいいですよね。職員も直接雇用になるので、施設全体で利用者さんの食の安全を守り、提供体制を整えられることが大きな強みになります。検討中の施設さんには、ぜひチャレンジしていただきたいと思います。
特養相談員 羽賀さま:
私は、味の部分でおすすめしたいです。試食してから決めると、おいしさがよくわかると思います。
管理栄養士 宮本さま:
栄養ケアマネジメントの視点からいうと、体重変化などのアセスメントが実施しやすいと感じます。今まで追加していた補助食品が必要なくなるなど、利用者さんの負担が減る部分もあると思います。一番の理想はお食事だけで十分な栄養がとれることなので、それが実現できるという点は非常に大きなメリットです。
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