田野病院
急性期・回復期病院経営企画部長・介護事業部長 安岡さま
導入の背景:定年退職による人材不足
導入後の効果1:シフト時間が3割減少
導入後の効果2:コンサルティングによる厨房業務の可視化
導入の背景
近いうちに定年を迎える調理員が複数おりました。後任を募集しても、早朝5時始業の仕事は人材が集まらないのが常で、地域的にも人材を確保しにくいエリアです。将来的にも人口増加は見込めず人材不足は変わらないでしょう。当初は委託を視野に入れましたがコストが折り合わず、別の施策を検討していました。事務長から「クックチル方式の企業があるよ」と紹介されたのが、ナリコマです。もともと自前で厨房を運営していたことを考えると、仕込みの時間がゼロになること、作業負荷が減少することなどに加え、厨房の人員を増減せずに運用できそうでしたので、ナリコマ一択でした。
また、高知県内で比較的規模の大きい病院さんが既にナリコマを導入しており、見学できたことも安心要因の一つです。病院側の具体的な運用方法を聞き、ナリコマの営業さんからは「病院さまへの導入実績が少なく※、対応できるよう体制を整えているとはいえ、現段階では、できること、できないことがあります」と言われました。契約前にはっきり言われたので信頼できる会社だと思いました。
※2018年当時。当時を起点に多くのオファーをいただくようになりました。
導入後の効果
導入前から厨房担当者を巻き込んで一緒に導入を進めたので、現場はぎくしゃくすることなく、スムーズに移行していきました。導入前は1日64時間(8時間×6名、4時間×4名)のシフトでしたが、導入後は1日44時間(8時間×4名、4時間×3名)となり、シフト時間は3割程度カットできました。2年目の今年は、36時間シフトを目標にしています。現場からは「作業が楽になった」と好評です。また月に1度定期訪問があり、そのタイミングで毎月の厨房業務が可視化できるようになりました。
病院関係者のみで同様の打ち合わせを行う場合、緊急性がないものは後回しにしがちですが、第三者が入ることで、すべての確認事項を拾ってもらえます。ナリコマオリジナルのコンサルティングシートで収支を把握し、現場で頭を悩ませている案件は、運営アドバイザーが業務改善として間に入ってもらえるので助かっています。現場を把握したうえでの提案ですので安心してお任せしています。今まで現場は厨房責任者に頼りがちでしたが、定期訪問の会議で栄養士の発言を聞いていると、「そんなこともやっていたのか」と把握できていなかったことが顕在化するため、現場と私たちをつなぐ良い機会になっています。
今後期待すること
高齢者食が得意であるナリコマさんですが、病院献立の導入を検討されているようで、今後病院との相性はますます良くなるだろうと期待しています。ナリコマの人とお話していると、「とりあえずやってみよう、挑戦してみよう」という姿に、前向きにチャレンジしていく社風を感じ取れます。ですから「今出来ていないことも、出来るようになるだろう」と、私たちも一緒に走っていきたいと思ってしまうんですね。
それに、ナリコマの人って、「ナリコマって何回言うねん」というぐらいに、自然に“ナリコマ”が口から出てきているので会社愛を感じています(笑)。現実的には、当病院では8割以上がナリコマ食で対応できていますが、もっと割合を高めてもらえるとうれしいですね。期待しています。
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上都賀総合病院 さま
医療法人慶友会 城東病院 さま
医療法人島本慈愛会 島本病院 さま
津山中央病院 さま
朝食及び嚥下調整食の一部においてクックチル方式を導入することで大幅な調理工程の短縮に繫がりました。嚥下調整食を導入したことで嚥下機能低下の患者様に対して学会分類に準じた食事の提供が可能となりました。