導入事例

災害を乗り越え、クックチルを利用した満足度の高いお食事提供へ

クレールエステート悠楽

特別養護老人ホーム

岡山県にある「地域密着型特別養護老人ホーム クレールエステート悠楽」さまは、2018年の豪雨災害で施設に甚大な被害を受けました。厨房も運営から立て直しをせざるをえず、設備投資と人員の面から運用コストの小さいナリコマのクックチルを選択されました。ナリコマ導入後、味や見た目などご利用者さまに寄り添った工夫を凝らしながら運用されています。今回は、被災前とナリコマ導入後の設備の違いやメリットなどをお話しいただきました。

導入の背景

災害で甚大な被害を受け、厨房運営の立て直しが必要に

当施設は、2018年(平成30)に起こった「平成30年7月豪雨災害」で壊滅的な被害を受けました。屋上まで水没した施設は復興までにさまざまな課題が山積みとなり、厨房運営も全体的に見直すこととなりました。

ご高齢者にとって、お食事は単なる栄養補給ではなく、おいしさと手作りのあたたかさを感じられるものでなくてはなりません。被災した施設の再建にはいくらかかるのか? 水没した町に働く場所を求める人はいるのか? など当時のわれわれを取り巻く環境は本当に切実で、理想と現実の狭間で苦しんでおりました。

選んだ理由

最低限の厨房設備、人員で運用できるクックチルに舵を切った

多くの課題はあるものの、現状を踏まえて最低限の厨房設備と人員で稼働できるクックチルに大きく舵を切りました。

被災前はクックサーブで運営を行っており、厨房には回転窯・10段スチームコンベクションオーブン(スチコン)・シンク10槽・業務用冷凍冷蔵庫4台を構えていました。ナリコマさんのクックチル導入後は、ガスコンロ5口・シンク2槽・冷凍冷蔵庫2台・スチコン5段のみとなり、大幅な厨房設備費と人件費のコストカットとなりました。

導入後の効果

施設なりの工夫をクックチルに加えることで、満足度アップ

ナリコマさんを導入して感じたメリットは
・担当アドバイザーの方が、現状の課題を真摯に捉え、解決に向けて一緒に取り組んでくれる
・食材の洗浄や切込みなど、手間がかかる作業がない
・味付けは大まかにしてあるので、こちらは手直しするだけでOK
・ストレスが少なくなり、調理員にとっての肉体的・精神的負担軽減
・厨房設備及び調理員にかかるコスト大幅削減
・主婦が出勤しやすい時間帯でシフトが組める(7時~17時30分までのシフト制)
などの点です。クックチルは基本出来上がったお食事なので、食材の下処理などもなく、料理を一からする必要がないので、誰でも簡単に、そして少ない人員での運営が可能なため、大幅なコストカットに成功しました。

お食事で得られる喜びは生活の中でも大きな割合を占めており、楽しみやQOLの点からも重要です。食事の品質については、妥協できないこだわりがあるので、ご利用者さまの馴染みのあるように手を加えたり、彩りや見た目にも工夫をしたりして運用しています。また削減できたコストで積極的に食事イベントを開催し、満足度の向上に努めています。

ただ、忙しい業務の中でお食事ばかりに時間と人手、費用をかけるわけにはいきません。毎日フルスイングでお食事を提供するわけではなく、計画的に緩急をつけて運用しています。それが、ご利用者さまはもちろん提供するわれわれの満足にもつながるはずです。

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